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守備の駒不足のチェルシー&トッテナム。シティはハーランド不在で威力減。(プレミアリーグ第14節)

プレミアリーグ第14節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

Referee topics

ロバート・”ボブ”・マドレー

プレミアリーグに帰還。

ブレントフォードvsウルブス

(Referee: ロバート・マドレー VAR: ピーター・バンクス)

後半アディショナルタイム、ベン・ミーとの競り合いの中で頭突きをかましたジエゴ・コスタに対し、VARレコメンドによるOFR(オン・フィールド・レビュー)の末、レッドカードが提示された。リプレイ映像で見れば蛮行は明白で、接触強度がそこまでではないとはいえ弁解の余地はない。

なお、主審のロバート・マドレー氏(所以は不明だが「ボブ・マドレー」と呼ばれることも多い)は、Snapchatへの不適切投稿により謹慎となっていたが、今節でプレミアリーグの主審に復帰(第4審としては前節から復帰していた)。兄であるアンディ・マドレーとともにSelect Group 1として活動を再開している。

今節では精力的に走って争点に近づき、ポジション修正もこまめに行っていた印象。ジエゴ・コスタの退場のシーンはボールとは離れた場所での事象発生であり、見極めは困難であった。全体的には上々の復帰戦だったといえよう。「失われた4年」があったとはいえ、まだ37歳。今後の活躍に期待したい。

ニューカッスルvsアストンヴィラ

(Referee: ポール・ティアニー VAR: トニー・ハリントン)

前半アディショナルタイム、アルミロンのシュートがアシュリー・ヤングの腕に当たりPK。シュートブロックに入ったヤングの腕は高く上がっており、ティアニー主審としてもほぼ迷いなくジャッジしただろう。議論の余地はない。

各試合の講評

ハーランド仕様ゆえの弊害。

シティは基準点型の控えCFが欲しい。

レスターvsマンチェスター・C

ハーランドがメンバー外となったシティは、アルヴァレスを最前線に起用。ジェズスの放出により本職のセンターフォワードはハーランド以外いない…という陣容になっている今季、ハーランドが初の欠場ということで注目の一戦となった。結果としてセットプレー一発で勝ち切ったのはシティのチーム力の高さではあるが、ハーランド不在の影響は大きく、フィニッシュの局面はクオリティが大きく低下した印象だ。

今季のシティはデータも如実に示しているとおり、中央へとシンプルにクロスを入れるシーンが非常に多い。それにハーランド自身が合わせてゴールを量産しつつ、ハーランドがマークを引きつけることで他の選手がフリーに…という場面も多い。しかし、今節で3トップを務めたアルヴァレス、グリーリッシュ、ベルナルド・シルヴァの3名はいずれもクロスの「出し手」側の選手。デブライネやギュンドアン、カンセロなどの名クロッサーがボールを持った際にも、クロスを諦めて横パスに切り替えるシーンは目立った。

ハーフスペースへの飛び出しなどを絡めた昨季までの戦術ならともかく、今季のシティの攻撃戦術は「ハーランドの強みを最大限に活用する」という点にフォーカスして構築されている。彼の代わりとなるセンターフォワードが不在だと、攻撃はエリア外からのミドルシュートに依存気味になるという課題が明らかになった形だ。ハーランドが健康体を保つ…がベストシナリオではあるが、改善傾向にあるとはいえ彼のような大柄で運動強度が高い選手は疲労や怪我が付き物だ。

ターゲットマンになれるセンターフォワードの控えはぜひとも欲しいところだ。現実性を度外視して考えるなら、プレミアでの実績もあるインテルのジェコあたりが理想だが、サウサンプトンのアダムスあたりの冬の獲得は一考に値するかもしれない。

AFCボーンマスvsトッテナム

終了間際のゴールで劇的な勝利を飾ったスパーズだが、後半に怒涛の3ゴールを奪った攻撃陣の迫力よりも、シンプルな攻撃に太刀打ちできずに2失点を喫した守備陣の脆さのほうが目立った印象だ。

今節はダイアーがベンチスタートでロメロがベンチ外となり、ラングレとダビンソン・サンチェスが先発となったが、この二人が見事に2失点に関与。1失点目はラングレが起点を潰しきれずに展開され、ダビンソン・サンチェスが中途半端に釣り出されて失点。さらに後半開始早々には、ダビンソン・サンチェスとエメルソンがボールウォッチャーになってマークを外して失点。個人レベルの凡ミスで失点を重ねた責任は重い。

ラングレの対人守備の甘さや状況判断の拙さはバルサ時代から何も改善されておらず、ダビンソン・サンチェスは身体能力こそ高いものの状況判断力は低いまま。そしてエメルソンは攻守において量こそあれど質が足りない。レギュラーのダイアーやベン・デイビスといえど「超一流」ではなく、層の厚みが増した中盤より前に対して最終ラインのクオリティ不足は深刻だ。

昨夏に獲得すべきはエメルソンではなく冨安だったのでは…という想いが強くなる今日この頃だが、今となってはもう遅い。ひとまずは怪我がちなダイアーとロメロができる限り健康体を保つこと、若手のスペンスが限られた出場機会でエメルソンを超えるパフォーマンスを見せることを期待するほかないか。

ブライトンvsチェルシー

前半から積極性を見せたブライトンがチェルシーを撃破。ポッター監督が敵将として古巣に凱旋するも、ブライトンの返り討ちに遭った…という形だ。

チェルシーとしては最終ラインと両サイドに怪我人が続出しており、3センターバック+両ウィングバックのやり繰りに苦労している印象だ。とりわけリース・ジェイムズの不在の影響は大きく、今節はプリシッチを右ウィングバックで起用したものの、ビルドアップの局面と守備面で完全に手詰まりとなっていた。右サイドは組み立ての起点にもなるため、アタッカータイプよりはアスピリクエタのほうが適任かもしれない。

また、本ブログで繰り返し指摘しているように、ロフタス・チークはポジショニングがかなりルーズであり、ボランチとしては守備面でのクオリティが絶対的に不足している。守備職人カンテも長期離脱中ということで今節もボランチ起用されたが、ブライトンのアタッカー陣に翻弄され、後手後手で対応するばかり。トゥヘル前監督然りポッター監督然りさぞかしお気に入りのようだが、彼の緩慢な守備がチアゴ・シウヴァの負担を増やしているのは間違いない。

ミッドウィークのCLでチルウェルも負傷離脱となり、守備陣は火の車だ。5枚を揃えるには頭数が足りず、4バックへの本格移行も視野に入れるべきだろう。4バックはアスピリクエタ、チャロバー、チアゴ・シウヴァ、ククレジャを並べ、2ボランチはジョルジーニョとコヴァチッチ。前線の4枚はタイプの異なるアタッカー陣が揃っておりコンディションや相手の特性に合わせて組み合わせればよいので、まずは守備の安定感を取り戻したいところだ。



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