死角から走り込んできた相手を巻き込んでPK。エリア内でのプレー選択は慎重に。(プレミア第7節)
イングランドプレミアリーグ第7節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。
Referee topics
アンドリュー・キッチェンが
プレミアリーグ主審デビュー。
アストンヴィラ vs バーンリー
(Referee:
アンドリュー・キッチェン
VAR: マイケル・オリヴァー)
アンドリュー・キッチェン(Andrew Kitchen)主審がプレミアリーグデビューを飾った。1982年生まれの43歳ということで、審判キャリアとしては後半期に差し掛かっており、かなりの遅咲きと言える。
現在も「Select Group 2」の一員であり、主戦場はEFLもしくはプレミアリーグの第4審やVARだ。言葉を選ばずに言えば、このまま「下支え」でキャリアを終える可能性の方が高いようには感じる。
チェルシー vs リヴァプール
(Referee: アンソニー・テイラー VAR: クレイグ・ポーソン)
39分、ガルナチョのドリブルに対し、後方からショボスライが接触し転倒するもノーファウル。確かにショボスライがガルナチョの背中を押しているように見えるので、ファウルの可能性もあった。一方で「押している力は"minimal"だ」という見解も十分に妥当性がある。ノーファウル判定は許容できる範疇だろう。
マンチェスター・ユナイテッド vs サンダーランド
(Referee: スチュアート・アットウェル Assistants: コンスタンチン・ハツィダキス, ニック・ホプトン VAR: ニール・デービス)
45+3分、エリア内の競り合いでヒュームの頭付近にシェシュコが足を出し、ヒュームが倒れこむ。アットウェル主審はいったん笛を吹かずにプレーを続けさせたが、A1のハツィダキス副審と協議したうえでPKとジャッジ。しかし、VARが介入し、OFR(オン・フィールド・レビュー)を行った結果、ノーファウルでPK取り消しとなった。
まず、最終的なジャッジとしてはノーファウルで問題ないだろう。シェシュコの足はヒュームにほとんど当たっておらず、あれでファウルを採るのは酷だ。(シェシュコのプレー選択としてやや軽率でリスクがあったのは事実だが)
アットウェル主審としては、悪くない角度で事象を見ていたように思えるが、接触の瞬間はヒュームの自身の身体に隠れて、ポイントが見にくかったかもしれない。
そのうえでヒュームの倒れ方もふまえて「顔に足が当たったかもしれない」という考えを持ち、逆側から見ていたであろうハツィダキス副審の見解を確認し、ハツィダキス副審から「当たったのではないか」という進言があったと考えられる。
ヒュームのリアクションがかなりオーバーであり、シェシュコの足は「ぎりぎり」止まった程度。そうなると、残像としては、ハツィダキス副審の距離から見ると当たったように見えるのも無理はないか。個人的にはアットウェル主審があと数歩距離を詰めたうえで見極めたかったかなという印象だが、難しい見極めだったことは間違いない。
エヴァートン vs クリスタル・パレス
(Referee: マイケル・サリスバリー VAR: クレイグ・ポーソン)
74分、ラクロワがパレス㊷を倒してPK。クリアを試みたラクロワだったが、死角から突っ込んできた㊷に間に入られ、ボールには届かず。明確なファウルだ。
直後にエヴァートンのシュートチャンスがあったので、サリスバリー主審はいったん笛を吹かずウェイト&シー。シュートが枠を外れたのをふまえてPKを宣告した。冷静なジャッジだった。
アーセナル vs ウェストハム
(Referee: ジョン・ブルックス VAR: マイケル・オリヴァー)
65分、ティンバーをディウフが倒してPK。ティンバーの鮮やかなトラップに対し、ディウフが強引にチャレンジにいったがボールに届かず。足を巻き込んで倒れており、ファウルであることは明白。
ブルックス主審としてはエリア内に入っても接触が継続していることを見極めるだけだった。その観点では絶好のポジションにいたのは奏功した。
ニューカッスルvsノッティンガム・フォレスト
(Referee: ピーター・バンクス VAR: クリス・カヴァナー)
82分、アンダーソンがギマラインスを倒してPK。パターン的には、上述のラクロワのファウルと同じような形で、ボールを扱おうとしたところで、死角から相手に入り込まれ、相手を巻き込んで倒してしまった形だ。
ブルックス主審同様、エリアの内・外を見極めるうえではベストポジションにいたバンクス主審としては、PK判定はEasy Decisionだったであろう。
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