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グループH展望:大混戦。ポルトガル生き残りのためにはロナウドの途中交代が必要だ。(カタールW杯)

カタールW杯グループHの行方を展望する。

カタールW杯グループH

最も予想が難しいグループの1つ。

良くも悪くもポルトガル次第か。

ポルトガル

(6大会連続8回目)

ガーナ

(2大会ぶり4回目)

ウルグアイ

(4大会連続14回目)

韓国

(10大会連続11回目)

ピッチ外でもごたつくポルトガル。戦術もハマっておらず、内部崩壊の可能性も。

タレントの合計値という点ではポルトガルがやや抜けているものの、当のポルトガルの戦術はタレントを活かしきれておらず、チームとしての力には比例していない。アロンソ監督のもとで世代交代が進んだウルグアイ、イニャキ・ウィリアムズの帰化で前線の軸を得たガーナ、組織力とファイティングスピリットで侮れない戦いを見せる韓国にも十分にチャンスはある。

私が本命に推したいのはウルグアイ。経験豊富な重鎮が要所を引き締めつつ、バルベルデやヌニェスなどの勢いがある若手との融合も進んでおり、チームとしてのバランスは最も高いように思える。ガーナに関しては守備陣のクオリティ、韓国に関してはソン・フンミンへの依存度が高い攻撃陣に物足りなさが残る。

とはいえ、このグループの争いの行方はポルトガルの出来に左右されるのは間違いない。ポルトガルは戦術的にうまくいっているとは言いがたいうえに、エースのクリスティアーノ・ロナウドがクラブに関する言動で契約解除になるなど、ピッチ外のゴタゴタも発生中。ブルーノ・フェルナンデスとの不仲は憶測の域をすぎないものの、チームとしてまとまりきれずに崩壊する可能性は低くない。ポルトガルが大きく躓くことになると、一気に混戦模様が高まるだろう。

今のロナウドにフル出場は難しい。途中交代を前提とした起用は彼のためでもチームのためでもある。

ポルトガルは望外の優勝を手にしたEURO2016をピークとしてチームとしての成長はほぼ止まっている印象だ。ベテランを重用する傾向が強く、守備重視の姿勢を崩さないフェルナンド・サントス監督は、豊富なタレントが揃う攻撃陣を活かしきれていない。ブルーノ・フェルナンデスやベルナルド・シウバなどがボールをキープしながら出しどころを探す姿はもはや見慣れた光景だ。崩しの局面は選手の即興性に委ねられており、組織的なメカニズムが存在しているようには思えない。

とはいえ、個人としての能力が高い選手が揃っているので、個人の単独突破や数人の関係性でゴールまでたどり着いてしまうことも多く、特にカウンター時にはサイドバックも含めて敵陣へと一気になだれ込んで仕留めてしまうことも少なくない。守備も同様で、組織立ったプレッシングを見せるわけではないが、大半の選手が高い献身性を備えており、ルベン・ディアスとペペという統率力に優れたセンターバックがいることもあり、大崩れはしない。

鍵を握るのはやはりエースのクリスティアーノ・ロナウドだろう。クラブ批判で無所属となったエースは、今季の出場試合ではシュートの精度を欠くシーンが散見されるなど、流石に衰えの色が見られる。ポルトガルにおいては依然として不動のエースだが、もはやグループステージの3試合ですらフル出場は厳しいのではないか。途中交代を前提として開始からフルスロットルで…のほうがチームとしても個人としても好ましいようには思えるが、フェルナンド・サントス監督が辣腕を振るうことができるかが鍵となる。

旧・新世代の融合が進むウルグアイには期待感が。韓国はボール保持時の振る舞いが鍵。

ポルトガルに不安要素が多い中で、ポジティブな空気が漂うのがウルグアイだ。ベテラン重視の起用を続けた南米予選では苦戦したものの、アロンソ監督就任以降は若手の起用が進んで新陳代謝に成功。スアレスやゴディンなどの重鎮は健在だが、バルベルデやベンタンクール、ヌニェスなどが主力に成長し、特にバルベルデは直近のレアルでゴールに直結するプレーを飛躍的に増やしており、攻守両面でのフル稼働が期待できる。球際の激しさ、縦に速い攻撃などのアイデンティティは長らく不変であり、代表に招集されて間もない選手であっても戦術浸透度は高い。

ガーナに関してはトーマスが鎮座する中盤はある程度の計算が立つが、アサモア・ギャン以来、前線の絶対的な軸の不在が悩みであった。これを解決しそうなのが、イニャキ・ウィリアムズ。ラ・リーガでも強靭なフィジカルとスピードで異彩を放つストライカーはカウンターへの適性が高く、押し込まれる展開が想定されるW杯にうってつけの人材だ。アマーティ率いる守備陣はスピードと機動力という点で不安は残るが、攻撃陣が噛み合えばアップセットも夢ではない。

韓国に関しては、負傷が懸念されたソン・フンミンのメンバー入りが何よりの朗報だ。前回大会は粘り強い守備からのカウンターで一定の成果を得たが、ウルグアイやポルトガルもカウンターを得意とするチームであり、場合によってはボールを持たされる展開も想定される。アジア予選でもショートカウンターなどがチャンスにつながる一方で遅攻では攻めあぐねる場面も散見された。インテンシティの高さは消耗につながるという点もふまえると、ボール保持をうまく織り交ぜることはゲームマネジメントの面でも必要であり、ポゼッション時の振る舞いは韓国にとって非常に重要になる。



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