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【町田ゼルビア騒動】相手の備品は大切に、一方でロングスローの再開は迅速に。歩み寄りで解決を。

J1リーグ第32節の町田vs広島戦において、町田が設置したボールを拭くためのタオルを、広島側が水をかけて濡らしていた…という行為が話題となっている。

もともと町田のロングスローを巡ってはサッカー界全体で賛否両論が巻き起こっていたが、今回は町田がリーグに意見書を提出するなど騒動が大きくなっている。

町田への負の感情論を、議論に持ち込むべきではない。切り分けが大切。

まず、今回の騒動における一意見として「町田は普段ルールすれすれのことをやっているのに、自分たちがやられたら反発するのはフェアではない」という論調が散見されるが、これは正当な意見・見方ではないと感じる。

町田はファウルすれすれのラフプレーが多いのかもしれないし、時間稼ぎなども他のチームより多いのかもしれない。ただ、事象は一つひとつ切り離して考えるべきであり、「あいつがやっているから俺もいい」や「あいつは普段ダメだから何をされても文句は言うな」などの論理が成り立ってしまうと、それはもうスポーツではない。

もちろん、感情論として「あの町田にルールを守れと言われるのは癪に障る」という気持ちはわからなくもないが、それはあくまでも個人の感情であり、それを議論の場に持ち込むべきではない。感情論は切り離して冷静な議論をすべきだろう。

相手チームの備品を「損壊」する行為は非紳士的。Jリーグが備品を守る方針を打ち出すべき。

さて、では今回起こった事象について見ていこう。

まず、「タオルに水をかける」という行為については、非紳士的なものであり認められるべきではないと考える。競技進行のうえで邪魔になる場合(例えばセットプレーの助走の途上に置かれていた場合)は多少場所を動かすのはアリだと思うが、それ以外の目的で相手チーム備品に触れる行為は禁止すべきだろう。

タオルについては、設置自体が不当なものではない(競技規則上で制限はされていないし、マッチミーティングなどで禁止もされていない)のであれば、それを「損壊」する行為は認められない。これを認めてしまうと、例えば「相手のスクイズの水を捨てて水分補給をさせない」などの行為も認めることになりかねない。

もちろん、ロングスローという戦術への対抗策なのかもしれないが、それであればタオルの設置自体を禁止にする方向での議論を提示すべきであり、置くことを認めた備品に損害を与えることはスポーツマンシップに沿った行為とは到底言えない。

したがって、今回の広島の行為は認められるべきではなく、クラブとしての指示であれば処分が下されるべきだし、リーグとしてもチーム備品を守る策を講じるべきだろう。

町田側も「最短時間でのプレー再開」の努力を。

いわゆる「ヒール」になりつつある町田ゼルビアだが、一方で、彼らに一切の非がないかといわれると、そうとも言えない。「ロングスローに時間をかけすぎだ」という意見は一理ある。(※統計に基づいた意見ではなく主観によるものであることをご容赦いただきたい)

比較してみると、勝っているチームが30秒近くを要してスローインを投げたら、ほぼ確実に遅延行為で警告を受けるだろう。一方で、ロングスローの際には長身の選手が上がってきたり、ボールをタオルで拭いたり、助走をとったり…などで30秒前後かかる場面も少なくないが、警告が提示されることはあまりない。

もちろん、通常のスローインとロングスローを完全に同一のものとして扱うのは適切ではなく、セットプレーとしてある程度は「大目に」見ることも必要だろう。ただ、

「ボールを拭く」という行為は必要不可欠な行為ではなく、あくまでも自チームの利益(やりやすさ)のためであることは認識すべき

だ。それに過度な時間をかけることで、相手チームの貴重な時間を費やしているのであれば、一定の度合いを超えた場合に遅延行為とみなすべきだろう。

備品と時間を大切に。双方の歩み寄りが大切。

町田としても、「ロングスローは貴重なチャンスなので時間をかけたい」という意図はわかるし一定程度は尊重されるべきだが、「いくら時間をかけてもよい」というふうに勝手に置き換わることがないよう、最短時間でのプレー再開を心がける努力はすべきだろう。

他のJクラブから町田への負の感情は確実に高まっており、それこそ感情論の観点でも、町田側も歩み寄ることは必要な姿勢だろう。町田がスムーズな競技進行に向けて努力する姿勢を示し、広島をはじめとする他クラブは町田の備品管理を尊重する。お互いの歩み寄りが解決の一歩になるのではないかと考える。



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