淺田武士、田中利幸両副審の素晴らしいオフサイドジャッジ。(J1第18節)
J1リーグ第18節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。
審判Topics
クロス→ヘディングと
2回のオフサイドジャッジの
タイミングが立て続けに訪れる。
名古屋 vs 浦和
(主審: 池内明彦 副審: 淺田武士、田中利幸 VAR: 上村篤史)
80分、グランパスの原輝綺がレッズの渡邉亮磨に倒されてPK。原のトラップがやや乱れたところを突いた渡邉だったが、ボールに届かず、相手に衝突してしまった。池内主審としては、グランパス側にボールがこぼれたのでアドバンテージを探ったが、グランパス側がファウルアピールで止まってしまい、展開が停滞。ファウルを採ってPKを与えた。
なお、この試合では両副審のオフサイドジャッジが光った。開始早々3分にレッズ井上のゴール取り消し、および45+1分にグランパスの和泉のゴール取り消し。それぞれA2の田中副審、A1の淺田副審が際どいラインジャッジを成功させた。
また、田中副審は77分の永井のオフサイドジャッジも見事。永井の位置は明らかにオフサイドポジションだったが、クロスに味方が合わせたこぼれ球であり、クロス→ヘディングと2回のオフサイドジャッジのタイミングが立て続けに訪れる。一見するよりも難しい判定であり、好判断だった。
FC東京 vs 広島
(主審: フロリアン・バドストゥーブナー 副審: 西橋勲、西村幹也 VAR: 荒木友輔)
8分、サンフレッチェの東のクロスを荒木が押し込むも、VARチェックによりオフサイド。東のクロス時点ではジャーメインも荒木もオンサイドだったが、ジャーメインがニアでボールに触れた時点で荒木が僅かにオフサイドポジションだった。
判断ポイントはジャーメインがボールに触れたかどうか。バドストゥーブナー主審からは角度的に見えにくく、A2の西村副審からは手前に選手がいるうえに距離的に厳しい。仮によい角度・距離だったとしても肉眼での見極めはかなり難しいレベルであり、主審・副審を責めるのは酷だ。
VARでスローやループ映像を見れば、ボールの軌道や回転の変化が確認できる。あとは荒木のポジションがオフサイドかどうかの確認。これら2点はいずれも「ファクト」なので、OFR(オン・フィールド・レビュー)は不要でOR(オンリー・レビュー)での判定変更となる。
86分には佐々木のヘディングが小泉の左腕に当たってPK。競り合いの流れであり、バランスをとる意図はあったものの、腕が上がった状態でボールが当たる…となると、ハンドを採らざるを得ない。バドストゥーブナー主審は中央寄りの位置に「我慢」してとどまり、見やすい角度で冷静に判断を下した。
東京V vs 京都
(主審: 笠原寛貴 副審: 長谷川雅、唐紙学志 VAR: 田中玲匡)
67分、ヴェルディの森田に対して平戸が寄せたところでファウル。笠原主審はレッドカード判定を下し、一発退場となった。球際ぎりぎりの局面だったが、悪意はないにせよ、相手の足首あたりを足裏で踏み付ける形に。平戸本人がほとんど抗議しなかったのがジャッジの妥当性を物語っている。
ヴェルディがカウンターに出ようとした場面であり、サンガ側も厳しく寄せてくることは予想できる。笠原主審は的確な予測から、接触部位・強度を見極められる距離・角度を確保し、冷静に見極めた。
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