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リスペクトを欠く鹿島の振る舞いはいただけない。岡部主審の当初判定も問題あり。(J1第27節)

J1リーグ第27節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

Referee Topics

ピトゥカの退場処分は妥当。

鹿島の執拗な抗議は慎むべき。

鹿島 vs C大阪

(主審:岡部拓人 VAR:川俣秀)

23分、喜田へのタックルでピトゥカが一発退場に。当初判定はファウルのみでノーカードだったが、VARレコメンドによるOFRの末にレッドカードに判定変更となった。

リプレイ映像で見ると、喜田の脛のあたりにがっつり足裏が入っており、骨折などの可能性も十分にある危険なプレーとなった。ピトゥカとしてはボールを押さえにいこうという意図だったと思うが、結果的に足裏が深く強くヒットしており、レッドカードに相当するプレーであったと思う。

岡部主審としては間近かつ見極めに十分な角度・視野で事象を見ていたように思えるが、警告ならともかくノーカードという判断は理解しがたい。接触部位と強度をふまえれば最低でも警告は必要であり、かつ多くの審判はレッドカードが妥当だと判断するであろう事象だ。あの距離で見ていてノーカードという判断は許容しがたい。

このシーンに関しては、執拗に抗議した岩政監督に警告が提示されたうえ、審判団に対して拍手をした笠井健太通訳が退場処分に。笠井通訳の拍手は表情も含めて皮肉が十分に感じられ、審判団としては侮辱の意図を感じてしまう振る舞いであった。判定に不満がある気持ちはわかるが、リスペクトに欠ける行為は厳に慎んでいただきたい。

浦和 vs 京都

(主審:清水勇人 VAR:中村太)

23分、裏に抜け出した関根とク・ソンユンが交錯。関根はバランスを崩しながらもシュートに持ち込んだが、京都DFのカバーもあって不発に終わった。

ク・ソンユンはボールに触れることができておらず、不用意というよりは無謀なタックルに思える。よい体勢でシュートを打てたならアドバンテージ適用も妥当性があるが、大きく体勢を崩しており、浦和としてはアドバンテージ(利益)を十分に得られていないように思う。

個人的にはファウルを採ってフリーキックとすべきだったと考える。また、ク・ソンユンにはラフプレーでの警告が提示されるのが妥当だろう。DOGSO(決定機阻止)の可能性も考慮する必要があるが、位置以外の要件にはいずれも不足感があるので、SPA(チャンス阻止)と捉えるのがよさそう。SPAとラフプレーはいずれも警告対象だが、この場合はラフプレーのほうで採ることになる。

なお、シーンを見返すと清水主審はアドバンテージシグナルをしていないので、ク・ソンユンがボールに触れているという判断でノーファウル判定だったのかもしれない。ク・ソンユンはボールに触れていないので、そのように判断したとすれば誤りではあるが、ペナルティエリア内ではなくDOGSO確実でもないのでVARの介入は難しい。

また、関根のシュートをブロックしようとしたアピアタウィアの足が関根にヒットしている点も気になるところ。こちらも一発退場確実…というわけではないのでVAR介入の対象外ではあるが、足裏が足首のあたりに接触しておりイエローカードを提示すべきだったと思われる。

75分にリンセンが抜け出したシーンも、シュートの直前に福田の手がかかっておりファウルの可能性があった。後ろから追いすがる中でユニフォームが伸びるようすも見られるので、こちらも個人的にはファウルに思える。引っ張られたことにより得点の機会を逃しているわけなので、シュートが決まらなかった時点でロールバックしてPK+退場とすべきだったと考える。なお、ファウルを採るとしたらホールディングなので、懲戒罰は軽減されない。

横浜FM vs 鳥栖

(主審:上田益也 副審1:大川直也 VAR:小屋幸栄)

69分、ゴール前の混戦にて永戸が富樫のシャツを引っ張って倒しPK。当初はノーファウルだったが、VARレコメンドによるOFR(オン・フィールド・レビュー)の末にPK判定となった。

リプレイ映像で見ると、明らかにシャツが伸びておりファウルであることは明白。ボールと関係なければ不問に付すこともありえたが、堀米のシュートのこぼれ球への走り込みを阻止するものなのでファウルを採らざるを得ない。

ゴール前の混戦であり、かつ主審からは角度的に見えない。見えるとしたらA1の大川副審だったが、オフサイドラインの監視も際どいところであり、あの距離で正確に事象を見るのは難しいか。VARがあってよかった…というシーンだろう。

各試合の講評

マリノスとサガンは

ともに決定力が課題。

横浜FM vs 鳥栖

ミッドウィーク開催のACLも見越して、マリノスはターンオーバー気味の選手起用に。その影響もあってか序盤はサガンに主導権を握られるも、怪我から復帰した一森が好セーブを見せて凌ぐ展開となった。

後半はマリノスがやや押し返すも、中盤でのボールロストが目立ち、終了間際に失点。終盤はサガンのインテンシティが落ちたこともあり、粘りを見せて吉尾のゴールで追いついたが、勝ち越しには至らずドロー決着となった。

マリノスはシュート18本、サガンはシュート12本でそれぞれ1ゴールとフィニッシュの質に課題が残る試合となった。0トップを採用することも多いサガンとしては、富樫が痛恨のPK失敗で久々のゴールとはならず。一方のマリノスは交代出場の植中に期待がかかる。チャンスを作る形は十分にできているので、あとは仕上げのクオリティだ。



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