レイソル杉岡がフロンターレ伊藤達哉を阻止。DOGSOかSPAか悩ましい。(J1第32節)
J1リーグ第32節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。
審判Topics
タイトなオフサイドジャッジ2発。
前半の雪辱を晴らした熊谷副審。
FC東京 vs 横浜FM
(主審: 小屋幸栄 副審: 梅田智起、熊谷幸剛 VAR: 上村篤史)
前半アディショナルタイムの45+4分、クルークスのフリーキックに谷村が合わせてゴール。しかし、VARのOR(オンリー・レビュー)に谷村が僅かにオフサイドとなり、ゴール取り消し。映像で見ても判別が難しいほどのオフサイドジャッジなので、A2の熊谷副審のラインジャッジを責めるのは酷だ。
89分、マリノスGK朴のシュートストップ後にボールがこぼれ、そこに室屋が詰めて、さらにこぼれたボールを高が流し込んでゴール。VARは山下の抜け出しのオフサイドチェック、そして室屋のファウルのチェックを行ったが、いずれもノーファウルとなり当初判定フォローでゴールを認めた。
まず、ショルツの浮き球のパスに山下が抜け出したシーンが非常にタイト。ここは結果的にオンサイドで、熊谷副審が前半アディショナルタイムの雪辱を晴らした形だ。
次に朴と室屋のボールの奪い合いに関しては、朴が両手でボールを押さえるよりも前もしくはほぼ同時で室屋がボールを突いており、ノーファウル判定でよいだろう。朴からすると押さえたボールを蹴られたという感覚だろうが、映像で見る限り「朴のほうが先」と明確に断言することはできない。
95分、ドリブルで仕掛けた野澤を鈴木冬一が倒してPK。股抜きをされたところで追いすがって足を出したが、鈴木はボールに届かず。野澤の進路に足を出した形であり、残念ながらトリッピングだ。小屋主審は接触が見えやすい距離・角度で見極めており、判定は説得力があった。
川崎F vs 柏
(主審: 長峯滉希 VAR: 御厨隆文)
6分、自陣ゴール前でのパスミスからレイソルの杉岡がフロンターレの伊藤達哉を倒してPK。切り返しに対応できず…という状況で、足がかかっており、典型的なトリッピング。ファウルであることは明白だ。
カード(懲戒罰)の判断はやや悩ましい。伊藤のボールタッチは外向きだったが、自陣でのボールロストだったこともあり守備側のカバーは間に合っていない。杉岡をかわしていれば右足でシュートを打つことはできたように思える。
そうなると状況としてはDOGSO(決定機阻止)で、ボールに対するプレーと捉えて懲戒罰は一段階下がってのイエローカード。長峯主審の判断は一定の妥当性がある。
ただ、プレーの方向がゴールに向かっていないという捉え方もありうるので、SPA(チャンス阻止)でノーカードというのもありうる判定だ。個人的にはSPA寄りの意見だが、DOGSOという捉え方も許容の範囲内だ。
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