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勝てば自力残留のエヴァートン。 ホームの声援は後押しか、重圧か。(英プレミアリーグ最終節)

プレミアリーグもいよいよ最終節。運命の10試合を前に、審判割当および注目の対戦をプレビューする。

Referee topics

同時刻キックオフなので、

審判団も総動員体制。

最終節の審判団が以下の通り発表されている。例年通り、全試合が同時刻にキックオフとなるため、第4審にはプレミアシップを中心に活動する審判員も起用。審判団も文字通りの「総動員体制」だ。

熱戦必至のエヴァートン戦はアットウェル&オリヴァーの手厚い体制で臨む。

優勝争いとCL・EL出場権争いは決着済で、最終節の最大のトピックは残留争いということになる。

エヴァートンvsボーンマスはスチュアート・アットウェルが担当。ときとして度を過ぎた熱狂を誇るグディソン・パークは審判としての難度が高いスタジアムの一つであり、今季も多くのビッグマッチを裁いたアットウェル主審をセッティングしてきた。(そのビッグマッチでたびたび議論を呼ぶジャッジを下しているのは事実だが、個人的にはどれもそれなりの妥当性があるようには思うので、PGMOLの信頼もおそらく揺らいでいない)

保険の意味合いも込めてか、VARにマイケル・オリヴァーを配置し、ミスが起こらないよう万全の体制で試合に臨む。ちなみにA1のコンスタンチン・ハツィダキス副審はロバートソンへの肘打ち疑惑(結局は不問になった)があった人物。少なからずマージーサイドでも話題になっただろうが、最終節では穏やかなレフェリングを期待したい。

抜擢されたサイモン・フーパー。飛躍のシーズンをよい形で締めくくれるか。

リーズvsトッテナムはエース格のアンソニー・テイラー率いるワールドカップ出場審判団(副審:ギャリー・ベズウィック、アダム・ナン)が担当。トッテナム側もECL出場権が懸かっており、オリヴァーに次ぐ存在であるテイラーを割り当てたのは妥当なところだろう。

一方、レスターvsウェストハムは中堅のサイモン・フーパーが担当。ジョナサン・モスやリー・メイソンを彷彿とさせるぽっちゃり体型ばかりが目立った昨季以前とは異なり、今季はビッグマッチを度々担当するなど、PGMOLの評価も急上昇中の模様だ。体型はあまり変化がないが、展開を予測しての動き出しと純粋なスプリントの速度は改善傾向にある。抜擢も多かった今季をよい形で締めくくれるか。

なお、レスターvsウェストハムのVAR担当にはクリス・カヴァナーが入っている。プレミアリーグの「VARエース」とも言えるカヴァナーは大一番でのVAR担当を多く経験しており、フーパー主審をサポートする体制は整っている。

アンドレ・マリナーはラストマッチの可能性あり。因縁のアーセナル戦で有終の美を飾れるか。

また、アーセナルvsウォルバーハンプトンをアンドレ・マリナーが担当する。今季はかなり担当試合数が減り、パフォーマンスをふまえても今季限りでの引退の可能性は十分にある。ギブスを人違いで退場させたのはあまりにも有名だが、奇しくもそのアーセナル戦が主審としてのラストマッチになるかもしれない。(もちろん来季も続ける可能性はあるが)有終の美に期待したい。

なお、準エース格であり今季もビッグマッチをたびたび担当したポール・ティアニーはFA杯の主審を務めることが発表された。副審のスコット・レジャーはアーセナルvsウォルバーハンプトンのA2を務めるが、ティアニー主審とデイビス副審はともにVAR担当で、一生に一度の栄誉を前に怪我がないように配慮がなされたのかもしれない。

注目ポイント

リーズの残留はかなり厳しい。

ECLはアストンヴィラが濃厚?

残留争い:エヴァートン、レスター、リーズの三つ巴。

サウサンプトンの最下位と降格は既に確定しており、残る降格枠は2つ。可能性が残っているのは17位エヴァートン(勝点33、得失点差-24)、18位レスター(勝点31、得失点差-18)、19位リーズ(勝点31、得失点差-27)の3チームだ。

勝点33のエヴァートンは勝てば自力で残留を決めることができるが、引き分けor負けても残留の可能性が残る。一方で、レスターとリーズは残留圏まで現時点で2ポイントであり、勝利が絶対条件だ。

得失点差ではレスターの優位は揺るがないであろうことをふまえると、各クラブの残留条件としては、

エヴァートン:勝利すれば、無条件で残留確定。

レスター:勝利したうえで、エヴァートンが引き分け以下であれば残留濃厚。

(※1)

リーズ:勝利したうえで、エヴァートンとレスターがともに引き分け以下で残留濃厚。

(※2)

※1:レスター勝利&エヴァートン引き分けの場合は勝点が並ぶが、レスターが得失点差で上回る。リーズも勝利した場合には勝点が並ぶが、リーズが10点以上の得点差で勝たない限りは得失点差で上回る。

※2:リーズ勝利&エヴァートンが引き分けの場合は勝点が並ぶが、リーズが得失点差で上回る。ただし、レスターを得失点差で上回ることは現実的ではないので、レスターが引き分け以下に終わることはほぼ絶対条件に近い。

エヴァートンが優位も、レスターにも可能性あり。リーズはかなり厳しいか。

エヴァートンはボーンマスとの対戦。残留が懸かった試合でホームのグディソン・パークにサポーターが押し寄せるのは間違いないが、それが後押しとなるか重圧となるかは微妙なところだ。ボーンマスは直近のリーグ戦は3連敗中であり、負傷者続出の影響もありチーム状態はそこまでよくない。序盤からアグレッシブさを出し、ホームのサポーターに戦う姿勢を見せられるかどうかがカギになりそうだ。

レスターは直近5試合未勝利で、11失点と守備の安定感が課題だ。スミス監督は5バックに活路を見出そうとしているが、最終ラインにギャップができることも多く、4バックのほうが機能性が高いようにも思われる。14位で残留が確定済のウェストハムにそこまでのモチベーションはないので、ホームのキングパワー・スタジアムの後押しを受けて守備陣が踏ん張れるか…がポイントだろう。

最も厳しい状況に置かれているリーズは、ホームでトッテナムと対戦。トッテナムはECL出場権争いの真っ只中であり、この試合は勝利が欲しいところ。何も懸かっていないボーンマスやウェストハムと比べても与しにくい相手で、鋭いカウンターはスピード面で課題を抱えるリーズ守備陣にとっては相性がよくない。直近8戦未勝利の状況で、シティ戦とニューカッスル戦は善戦したものの、前節のウェストハム戦は完敗。アラダイス監督のもとで光明は見えかけたが、あまりにも監督交代が遅すぎたか。

個人的な予想としては、リーズの降格はやむなし。残る1枠は悩ましいところだが、エヴァートンが引き分けてレスターが勝利し、レスターが逆転での残留を掴むと予想する。

CL・EL出場権争い:3位4位以外は順位含めて確定済。ブライトンは初のEL出場が決まった。

CL出場権争いは、シティ・アーセナル・ユナイテッド・ニューカッスルの4チームで確定しており、順位としても、3位の座をユナイテッドとニューカッスルが争うのみとなっている。37節終了時点では5位リヴァプールにも可能性が残っていたが、ユナイテッドがミッドウィーク開催のチェルシー戦に勝利したため、リヴァプールは5位&EL出場権獲得が確定した。

EL出場権のもう1枠は、37節にブライトンとアストンヴィラがともに引き分けたため、ブライトンの6位フィニッシュが確定。リヴァプールとともに来季はクラブ史上初のELに出場することが決まった。

※EL出場権は本来、5位とFA杯優勝クラブに与えられるが、FA杯で勝ち残っているマンチェスターの両クラブがリーグ順位でCL出場権を獲得済なので、リーグ6位にも出場権が与えられることになる。

ECL出場権争い:アストンヴィラ、トッテナム、ブレントフォードの三つ巴。

最後までもつれたのは、7位が獲得するECL(ヨーロッパカンファレンスリーグ)出場権争い。7位アストンヴィラ(勝点58、得失点差+4)、8位トッテナム(勝点57、得失点差+4)、9位ブレントフォード(勝点56、得失点差-+11)の3チームに可能性が残っている。

※ECL出場権は本来、カラバオ杯優勝クラブに与えられるが、カラバオ杯で優勝したシティがCL出場権を獲得済なので、リーグ7位にECL出場権が与えられることになる。

アストンヴィラはブライトン、トッテナムはリーズ、ブレントフォードはシティとの対戦となる。優勝が確定済のシティはCLを見据えてメンバーを落としてきそうで、ブライトンも6位が確定済。一方でリーズは残留が懸かっており、与しやすさという点ではスパーズがやや不利か。

クラブ史上初のヨーロッパカップ戦出場が懸かるブレントフォードも捨てがたいが、勝利したうえで他の2チームが引き分け以下という条件がやや厳しい印象だ。メイソン就任で上向いたかに見えたがここにきて2連敗のトッテナムよりは、鋭いカウンターがポゼッションスタイルのブライトンとの相性がよさそうなアストンヴィラのほうが勝利期待値は高いように思うので、ECL出場権はアストンヴィラが獲得すると予想する。



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