縦に速いチェルシーは強い。ギブス・ホワイトのタックルは危険極まりない。(プレミア第5節)
イングランドプレミアリーグ第5節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。
Referee topics
トロサールの2枚目の警告は
やや厳しい判定だが、
不当なものとは言えない。
ブライトン vs ノッティンガム・フォレスト
(Referee: ロバート・ジョーンズ VAR: ピーター・バンクス)
11分、エリア内でハドソン・オドイとバレバが接触して転倒。ボールに向けて足を出したバレバだったが、ハドソン・オドイがブロックしようと出した足をトリップしてしまう形になった。ファウルでPK判定は妥当だろう。
ジョーンズ主審としては、間が空いたのは迷いではなく、オフサイドディレイの有無を副審と確認するためだったように見える。昨季まではポジショニングの悪さゆえの見逃しも多かったジョーンズ主審だが、今季は争点に近づく意識が高まっており、精力的なスプリントも多く見られる。今回も距離を詰めつつ、角度を微調整し、よいポジションで見極めたことで、判定の説得力も高まった。
82分、ジョアン・ペドロに対してギブス・ホワイトがハードなスライディングタックル。当初、ジョーンズ主審は「ボールにいっている」というジェスチャーを見せており、笛も吹いていないのでノーファウル判定だったと思われるが、時間を置いてギブス・ホワイトに警告を提示しファウルを採用。結果的にギブス・ホワイトが2枚目の警告で退場、ベンチ前でヒートアップした両監督にも退場処分が下った。
ギブス・ホワイトは本人の主張、そしてジョーンズ主審のもともとの見解のとおり、ボールには触っており、ボールを刈り取ることには成功している。ただし、遅れてきた左足がジョアン・ペドロの足に絡み、結果的に足首を挟み込む形になっている。「カニばさみ」というほどではないが、足首がロックされており、捻挫や骨折・脱臼などのリスクが十分にある、配慮に欠けたプレーだと言える。イエローカードを提示した最終ジャッジは妥当だと考える。
判定プロセスとしては、おそらくジョーンズ主審からは接触の詳細は確認できておらず、ボールの動きなどから推察して「ボールに触れている」という認識だけがあったと考えられる。そして、目の前(かつ足の絡み方が見える方向)で事象を確認した第4審のアンソニー・テイラーが助言し、ファウルを採ってイエロー提示…という判定に「変更」した可能性が高い。(一発レッド確定…というプレーではないので、VAR介入の余地はほぼない)
最終的な判定には個人的に納得するし、主審はプレー再開までは審判団の協議により判定を変更できるので、第4審の助言を採用したことも競技規則上はなんの問題もない。ただ、当初判定から最終ジャッジまでの間が空いてしまい、第4審の見解をそのまま採用して自身の見解を放棄したように見えてしまった面は否めない。
フォレスト側の「最初はノーファウル判定だったじゃないか!」という抗議は十分に理解できるし、あれだけ抗議すれば確実に退場にはなるものの、引くに引けない気持ちもわかる。とはいえ、繰り返しになるが、よりスムーズに判定できればよかったとはいえ、第4審の意見を取り入れて判定を変更したプロセスは問題ないし、最終判定は妥当だと考える。
経緯不明なのはファビアン・ヒュルツェラー監督のレッドカードだ。U-NEXT映像では確認できないが、当初のノーファウル判定に対して猛抗議していた可能性は十分にある。ベンチ前の事象であり、自軍選手の負傷を招くラフプレーは監督として看過できないだろう。それ以外で退場に値するような行為が起こりそうな要素は見当たらない。
マンチェスター・シティ vs アーセナル
(Referee: マイケル・オリヴァー VAR: ジョン・ブルックス)
トロサールが前半のうちに2枚の警告を受けて退場に。1枚目の警告はサヴィーニョがドリブルでカウンターに出ようとしたところを明らかなホールディングで止めており、典型的なSPA(チャンス阻止)で文句なしの警告だ。
前半アディショナルタイムの2枚目の警告はやや厳しい部分はあった。オリヴァー主審はファウルを採った時点ではカードに手をやる素振りは見せておらず、トロサールが笛が鳴った後にボールを蹴ったのを見て、カード提示に動いたように見える。つまり、ラフプレー気味だった接触自体ではなく、そのあとのプレーが警告対象となった可能性が高い。
トロサールが明らかに笛が鳴った後であり、遅延行為や異議と捉えられてもおかしくないタイミングではあった。観衆の声で笛がかき消された可能性はあるが、蹴ってすぐにオリヴァー主審のほうを向いており、笛が聞こえずプレーを続けたわけではないだろう。やや厳しい部分はあるが、審判の印象として良くないのは確かだ。
前半アディショナルタイムのガブリエウのゴールは、マルティネッリがGKエデルソンをブロックしているものの、多少体は当てたものの程度としてはそこまで強くない。キーパーチャージという概念があれば別だが、現代サッカーではあの程度の接触でファウルを採るのは難しい。
各試合の講評
カウンター適性が高いチェルシー。
競争が生まれ始めたユナイテッド。
ウェストハム vs チェルシー
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