怒涛の後半で「お茶を濁した」アルビレックス新潟。攻守に課題は多い。(J1第23節)
J1リーグ第23節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。
Referee Topics
大南のプレーは三重罰軽減
の対象にならないのでは?
川崎 vs 神戸
(主審:西村雄一 VAR:飯田淳平)
34分、裏に抜け出したパトリッキを大南が倒してPK判定。ここでVARが介入し、大南のファウルがエリア外であったことを確認し、直接フリーキックに判定が変更され、そのうえでカードがレッドに変更された。エリアの外か中か…はファクトなので、VARのOR(オンリー・レビュー)でのジャッジ変更となった。
ファウルがDOGSO(決定機阻止)に当たることは明白であり、本来であれば最初からレッドカードが提示されてもおかしくないようには思えた。リプレイ映像を見ると、単にぶつかったわけではなく、手をかけて前進を止めようとしているので、「ボールに対するプレー」ではない。よってPKであっても三重積罰軽減の対象にはならず、懲戒罰は一段階下がらず、もともとレッドカードとすべきだったのではないか。
縦に速い展開だったので、西村主審としてはやや遠い位置からの見極めを余儀なくされた。いわゆる「串刺し」になりやすいシチュエーションであり、接触の程度や部位は見極めきれなかったか。手を使って倒したのが見えていれば、最初からPK+退場という判断が下っていた可能性が高いように感じる。
横浜FM vs G大阪
(主審:池内明彦 VAR:御厨隆文)
48分、エリア内に侵入したエウベルを佐藤が止めてPK。鋭い切り返しに対応できず、追いすがる形で腕を使って阻止しているのでファウルは妥当だろう。シュートチャンスにはなりかけていたが、明確な決定機ではないのでイエローカードで問題ない。
その後のPKでは、東口がいったん阻止するもVARチェックにより、キック前にゴールラインを両足が離れたことが確認され、蹴り直しに。2度目のキックではガンバの選手がキック前にエリア内に侵入していたが、お咎めなしとなった。後者の件については、厳密に言えば競技規則違反ではあるが、結果的にボールに絡んでおらず、東口になんらかの影響を与えたわけでもないので、ここで厳密に取り締まるのはナンセンスだろう。
65分にはエウベルがこの試合2枚目の警告を受けて退場に。2枚目の警告については、相手が足を「晒した」印象はあったが、被カウンターの場面で後ろからのタックル…となると、当然リスクを背負うことになる。ボールに触れられず…であれば、ファウル&警告というジャッジはやむを得ない。
各試合の講評
手詰まりの攻撃と
失点パターンを繰り返す守備。
新潟が抱える課題は多い。
新潟 vs 湘南
勝点がなかなか伸ばせずに残留争い一歩手前のアルビレックスと前節16試合ぶりの白星となったベルマーレの対戦は、痛み分けのドローとなった。アルビレックスとしては、途中出場の高木善朗の2ゴールで「お茶を濁した」ものの、特に前半の戦いぶりは課題が山積であった。
アルビレックスとしては、前線の動き出しが少なく、攻撃のギアが上がらず。ベルマーレの守備組織が崩れていないところに無理やり縦パスを入れてボールロスト…という場面が多く見られた。三戸や小見の走力があれば裏抜けは十分に狙えるはずなので、相手の守備のギャップを生み出すような動き出しが欲しいところだ。
守備面では、トーマス・デンが入れ替わられて失点。今季はガンバ大阪戦で千葉が同様のミスを犯しており、個人のミスとはいえそれがチームとして繰り返される状況は芳しいものではない。当該場面では他の選手が中央に戻り切れていないのも問題で、このあたりはチームとして守備の再整備が必要だ。
攻めあぐね、同じパターンで失点を重ねるチームは勝ち点がなかなか積み上がらない。攻守において個々の選手は頑張っているが、プレッシングは連動性が低く「無駄追い」になる場面が目立つ。求められるのはチームとしての意思統一であり一貫した戦術。松橋監督の手腕が問われている。
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