自動画像

ビスマ不在のスパーズは最終ラインも強度を保てず。戦術再考が必要。(プレミア第19節)

イングランドプレミアリーグ第19節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

Referee topics

15年ぶりの黒人主審。

各試合では審判泣かせの事象が多発。

シェフィールド・ユナイテッドvsルートン・タウン

(Referee: サム・アリソン)

プレミア史上初の女性主審が誕生した前節に続き、今節ではサム・アリソンが黒人として15年ぶりのプレミア主審を務めた。黒人審判員としては、アキル・ホーソンが副審として今季から「Select Group 1」に入っており、継続的に割当を受けているが、彼とともにアリソン主審にもキャリアを重ねてほしいところだ。

チェルシー vs クリスタルパレス

(Referee: マイケル・サリスバリー VAR: クリス・カヴァナー)

85分、コーナーキックのこぼれ球に反応したマドゥエケとエゼが接触。当初はノーファウルとなったが、VARが介入。OFR(オン・フィールド・レビュー)の末にファウルでPKとなった。

接触があったこと、エゼがボールにプレーできていないことは明らかであり、あとは「マドゥエケ側の足の残し方」が論点になる。個人的には、初見だとマドゥエケ側があえて足を残して接触を誘発した印象を受けたので、ノーファウルで妥当だと感じた。しかし、リプレイ映像を見ると、右足の残し方はやや不自然にも思える一方で、エゼが右足を出したことで接触が起こったように思えるので、映像を見るとファウルだと感じる気持ちもわかる。

最初にノーファウルと判断したサリスバリー主審の気持ちもわかるし、映像を見てOFRを勧めたカヴァナーVARの気持ちもわかるし、OFRで比較的即決でファウルを採ったサリスバリー主審の判断も頷ける。マドゥエケ側のアクションがやや紛らわしかったこともあり、審判泣かせの事象であったように思う。

エヴァートン vs マンチェスター・C

(Referee: ジョン・ブルックス A2: エイドリアン・ホルメス VAR: デーヴィッド・クーテ)

62分、コーナーキックのこぼれ球でアケーがシュートを狙うもオナナがブロック。いったん笛は鳴らなかったが、少し間を置いてブルックス主審はPKを宣告した。

シュートブロックにいったオナナの右腕は胴体から離れて上に位置している。顔を守るための本能的な動きにも思えるが、シュートブロックという状況をふまえると体の面積を大きくしていると捉えざるをえない。

ボールが流れたところでポジションをずらして覗き込んだブルックス主審だったが、選手が重なったことや角度の問題もあり、はっきりと腕に当たった事実を確認できなかったように思われる(当初はコーナーキック判定を下そうとしていたように見える)。そこで、角度的に腕が上がっていたことが見やすかったであろうA2のホルメス副審からの助言があり、PK判定を下したと思われる。審判団のナイスチームプレーであった。

ブライトン vs トッテナム

(Referee: ジャレット・ジレット VAR: ピーター・バンクス)

20分、コーナーキックのこぼれ球にシュートを試みたウェルベックがバランスを崩して転倒。当初はノーファウルという判定だったが、OFRがおこなわれ、PKとなった。

映像で見ると、クルセフスキがウェルベックのユニフォームを明らかに引っ張っており、ファウルであることは明白だ。とはいえ、ゴール前の混戦で選手が折り重なっており、ジレット主審の角度だといわゆる「串刺し」になっているため、事象を確認しづらかったと思われる。

なお、該当シーンが明らかにファウルであるにもかかわらず、OFRがおこなわれるまでには約1分を要したのは、そこまでの展開でオフサイドやファウルなどの可能性がないかを確認していたからだと思われる。ゴール前の

「ごちゃごちゃ」では自ずとチェック項目は増えてくるので、むしろ比較的スムーズにチェックが終わったな…という印象だ。

また、明らかにファウルの可能性が高い事象だったので、ボールがゴール前からクリアされた段階で早めに「ストップ・ザ・ゲーム」をかけたのも妥当な判断だろう。チェックしている間にゴールでも生まれたら一大事であり、OFRの可能性が限りなく高いことがわかった段階で試合を止めるのは適切な対応だ。

74分、ファーガソンがロ・チェルソに倒されたシーンは、スパーズ側もほとんど抗議しない明らかなファウルで、後手をふんだロ・チェルソが慌てて対応した結果だ。ジレット主審としては、今回は目と鼻の先で起こった事象であり、判定を下すのは「Easy Decision」だった。

ニューカッスル vs ノッティンガム・フォレスト

(Referee: クリス・カヴァナー VAR: ジャレット・ジレット)

20分、イサクをアイナが倒してPK。逆を取られて咄嗟に出た足でイサクをトリップした形で、ファウルであることは明白だ。イサクは抜け出しかけていたが、フォレスト側の他選手のカバーがいるので明らかな決定機とまでは言えない。状況としてはSPA(チャンス阻止)と判断するのが妥当で、ボールに対するプレーとみなせるので懲戒罰は一段階下がってノーカードとなる。

なお、この試合では効果的なアドバンテージの適用が幾度も見られ、53分にはアドバンテージがフォレストのゴールに直結した。ユニフォームを掴んでカウンターを阻止しようとするなど「あからさまな」ファウルだったのでつい笛を吹いてしまいがちな場面だったが、ファウル後の展開をしっかり見定めて判断を下した。素晴らしいレフェリングであった。

AFCボーンマス vs フラム

(Referee: ティム・ロビンソン VAR: マイケル・オリヴァー)

61分、ドリブルで仕掛けたセメーニョとパリーニャが交錯してPK。ボーンマスがカウンターで一気に前進する中で、追いすがったパリーニャだったが、ブロック気味に体を入れたセメーニョの足に絡んでしまった。もちろん悪意はないが、いわゆる「不用意」な接触だといえる。

ロビンソン主審は今季から「Select Group 1」に入っているが、副審としてキャリアを積んだ経験もあり、走力の高さは目を見張るものがある。今回のシーンでも、カウンターの場面にしっかりと付いていき、至近距離で接触を見極め、堂々とジャッジを下した。説得力のあるレフェリングだった。

各試合の講評

逆転勝利も課題山積。

ユナイテッドの希望はダロの気概?



本記事は参考情報として提供しており、内容の正確性・最新性について保証するものではありません。

Jリーグマニアを始めよう!
未登録でも記事投稿できます

アカウントがなくても、思いついた内容を すぐに記事として投稿できます。

いま話題になっている記事や、参考になりやすい内容をまとめてチェックしてみる