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フル稼働のエンソ&カイセドは疲労困憊。マレスカ監督に求められる「プランB」。(プレミア第18節)

イングランドプレミアリーグ第18節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

Referee topics

デュランのレッドはやや厳しい。

スペンスとブルーノは当然の退場。

チェルシー vs フラム

(Referee: サム・バーロット Assistants: リー・ベッツ, ニック・グリーンハル VAR: ポール・ティアニー)

62分、トラオレのクロスからロビンソンが決定機…というシーンの裏で、ヒメネスが倒れ込んだがノーファウル。リプレイ映像で見ると、アダラビオヨに足を踏まれているようには見えるが、偶発的であること&ボールに関与できるチャンスがほぼなかったことをふまえると、ノーファウル判定でよいだろう。(ロビンソンのシュートのこぼれ球も拾える位置ではなかったし、ロビンソンからラストパスを受けることもロビンソンとサンチェスの間合いなどをふまえると厳しい)

82分のフラムの同点弾では、イウォビのドリブルに対応したネトが顔を押さえて倒れるもノーファウル。結果的に手が顔に当たったようには見えるが、むしろネト側がドリブルに対して後れを取って無理やり進路を塞ぎにいっており、ノーファウルでよいだろう。

また得点者のウィルソンは一見するとオフサイドポジションだが、クロス対応をしていたエンソがゴールラインよりも外側に残っており、最終ラインはGKサンチェスであったことをA2のグリーンハル副審が冷静に見極めたのもGoodだった。

※エンソはフィールドの外にいるものの、あくまでもプレーの流れであり、主審の許可を得て退出したわけではない。したがってフィールド上の選手として含めるので、エンソが最後尾(ゴールライン上にいると解釈)でGKサンチェスが後方から2番目=オフサイドラインとなる。

前節のトッテナムvsリヴァプールのビッグマッチに続き、今節でもウェストロンドンダービーを任されたバーロット主審。2023年10月にプレミアデビューを飾り、今季からSelect Group 1に入った新鋭だが、続々とビッグマッチを担当しており、30代前半にして一気に準エースの立ち位置になってきた。今季から国際主審のリストにも入っており、オリヴァー&テイラーの次の世代を引っ張る存在になりそうだ。

ニューカッスル vs アストンヴィラ

(Referee: アンソニー・テイラー VAR: グレアム・スコット)

32分、アストンヴィラのデュランがレッドカードで一発退場。早い段階で数的不利になったヴィラは劣勢を強いられ、結果的に0対3で完敗…と、退場処分が試合結果に大きく影響を与えることになった。

事象としては、シェアがスライディングでクリアしたところにデュランが絡んでしまい、デュラン自身もバランスを崩し折り重なるようにして転倒。ただ、そのときデュランの右足がシェアの背中に「乗り上げる」ような形になった点をどう捉えるか…というのが判断ポイントになった。

結果として背中に足裏が入る形になっており、裂傷などの危険がある行為になったのは間違いない。接触後すぐにシェアをデュランが労わっていることをふまえても、踏み付けようという意図があったようには思えないが、デュランが右足を左右どちらかに逃がす余地はあったように思う。

テイラー主審としては、デュランがあえて右足を残してシェアに当てた…というふうに見えた可能性が高い。シェアがボールをクリアした後に遅れて突っ込んだ印象も強いので、その点も「止まるべきだったのに止まらなかった」という点で印象悪化に繋がったとも考えられる。接触部位さえ間違っていなければ、あとは主観的な判断なのでVARが介入することは難しいだろう。

個人的には接触は不可抗力の要素が強いと感じ、しかしデュラン側の回避も十分ではなかったと思うので、イエローカードが妥当だったと考える。結果的に危険な接触になったこともふまえてカードは必要だろうが、一発退場に値するほどの危険性・悪質性であったとは思えず、イエローカードが落としどころだったと感じる。

なお、デュランは最終的にピッチサイドの物を蹴り上げてピッチを後にした。意図しない退場処分で不満は大きかったと思うが、あの形で不満を表現してしまうと、出場停止処分が3試合以上など重くなる可能性が高く、百害あって一利なしの行為だ。ちなみに、退場になった選手の振る舞い(態度、抗議の有無など)は審判報告書に明記されることになっている。

マンチェスター・シティ vs エヴァートン

(Referee: サイモン・フーパー Assistants: エイドリアン・ホルメス, サイモン・ロング VAR: アレックス・チローウィツ)

51分、ドリブルでするすると前進したサヴィーニョがミコレンコと接触しエリア内で倒れてPK。位置は微妙なところだったが、リプレイ映像で見ると、確実にエリア内。フーパー主審の笛まで多少時間があったのは、おそらくA2のロング副審とファウルの位置を確認したからだろう。

ミコレンコがドリブルに対して完全に遅れたのは確かで、あとは「接触があったかどうか」「サヴィーニョ側が自分から倒れていないか」というのが判断ポイントだ。前者はミコレンコの左足とサヴィーニョの右足が当たっているのでOK。後者はサヴィーニョの左足が足を滑らせているのが状況を複雑にしているものの、しっかり進んでいた右足にミコレンコが接触して転倒につながっているので、ファウル判定が妥当だろう。

その後のPKはピックフォードがストップし、こぼれ球を繋いでハーランドが押し込むもオフサイド。ロング副審としては、PK時点でペナルティエリアの角におり、タッチライン側にポジションを戻しながらオフサイドチェック…という難しい状況だったが、冷静に見極めた。

ウォルヴァーハンプトン vs マンチェスター・ユナイテッド

(Referee: トニー・ハリントン Assistants: ダレン・カン, マーク・ペリー VAR: マット・ドノヒュー)

18分、47分と2枚の警告を受けたブルーノ・フェルナンデスが退場処分に。1枚目はカウンターの場面でドリブルをしていたクーニャを後方からトリッピング、2枚目はボールを奪われたところでネウソン・セメドにアフター。1枚目はSPA、2枚目はラフプレーの典型的なものといえる行為で、当然の退場処分となった。

特に2枚目は自らがボールを奪われた場面ではあるものの、U-NEXT実況の倉敷保雄氏が「つまらない2枚目のカード」と評したように、ラフにいく必要はない場面でのもったいないカードだった。

そして直後の48分にはウルブスがセメドのクロスにストランド・ラーセンが合わせてゴールネットを揺らすもオフサイド判定。

A1のカン副審としては、まずセメドにパスが出たところ、そして最後のクロスのタイミングと2度にわたって非常に際どいオフサイドジャッジとなったが、しっかりとラインキープをして見極めた。百戦錬磨のベテランの見事な見極めであった。

59分のゴールシーンでは、オナナがファウルを主張したが認められずゴールとなった。ドハーティとブエノが挟み込むようにしてオナナをブロックしていたが、このような場面でありがちなホールディングがないのでファウルは採れないだろう。ユナイテッド側の選手が誰もおらず、オナナが1対2の状況になっていたことがユナイテッドとしては痛恨だった。

ブライトン vs ブレントフォード

(Referee: アンディ・マドレー Assistants: ニック・ホプトン, クレイグ・テイラー VAR: クリス・カヴァナー)

14分、ブレントフォードのゴールはVARチェックによりオフサイドで取り消しに。テイラー副審としては、目の前にパサーと守備者がおり、奥からFW(ウィッサ)が飛び出してくる…という状況で、非常に難しい見極めが求められた。サム・バーロット主審とともに今季からSelect Group 1に入っているクレイグ・テイラー副審。これを糧にさらなる成長を期待したい。

ノッティンガム・フォレスト vs トッテナム

(Referee: クレイグ・ポーソン VAR: グレアム・スコット)

75分、判定への異議(ボールを叩きつけた)でスペンスに警告。その後、90+4分に被カウンター時のアフタータックルで2枚目の警告をもらって退場処分となった。1枚目をもらうきっかけになったファウルは微妙な判定だったが、どちらも行為としては確実にイエローに値するものであり、酌量の余地はほぼない。

各試合の講評

フロントの乱獲による陣容の偏りが

マレスカ監督を悩ませる。

チェルシー vs フラム



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