アーセナルとチェルシー。厚みのある陣容がもたらす選手起用の幅+モチベ問題。(プレミア第2節)
イングランドプレミアリーグ第2節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。
Referee topics
得点者のハンドは
意図的かどうかは関係なし。
マンチェスター・シティ vs イプスウィッチ
(Referee: サム・アリソン VAR: クリス・カヴァナー)
黒人の主審として実に15年ぶりのプレミアリーグの笛を吹いているサム・アリソン主審。今節はもともとマイケル・サリスバリー氏が主審を務める予定だったが、直前で変更となっての割当となった。
9分、サヴィーニョのドリブルに対してデイヴィスが対応するも、ペナルティエリアのライン上付近で接触し転倒。このシーンでは笛を鳴ったものの、ノーファウルでゴールキックなのか、エリア外のファウルでフリーキックなのか…というオリジナルジャッジがよくわからず…であった。
「Premier League Match Centre」によると、当初判定は「PKを与えなかった」という表現になっており、ノーファウルなのかエリア外ファウルなのかが釈然としない。
ただし、ファウルの位置の修正だけならOFR(オン・フィールド・レビュー)は不要なので、判定プロセスから考察すると、当初判定はノーファウルだったように思われる。(そうなるとなぜ笛を吹いたのかが謎だが)
で、肝心のファウルか否かという点だが、ドリブルで完全に後手を踏んで足が出ており、明らかにファウルだろう。サヴィーニョ側も足が出てきたことを認識して接触を誘発している面がないわけではないが、シミュレーションやイニシエートに該当するほど露骨ではない。ファウルでPKを与えた最終ジャッジは妥当だ。
ボーンマス vs ニューカッスル
(Referee: デーヴィッド・クーテ VAR: ティム・ロビンソン)
後半アディショナルタイム、ボーンマスのワッタラがコーナーキックからゴールネットを揺らすも、VARが介入。ワッタラの腕にボールが当たっていたとして、ゴールは取り消しとなった。
ワッタラは得点者なので、ここでは腕の位置や意図は関係なく、「腕に当たっていればハンド」となるパターンだ。リプレイ映像で見る限り、ボールはワッタラの左腕に当たっている。左腕が胴体に密着していれば認める可能性はあるが、腕は競り合いの攻防の中で相手の肩あたりにかかっており、ハンドでゴールを取り消した判断は妥当なところだろう。
なお、得点者のハンドについては「当たったかどうか」のみが判断基準であり、主観的な要素が介在しない「ファクト」に当たるため、VARのORでの判定変更となる。ただし、各国でVAR運用ルールの足並みは一様ではなく、Jリーグにおいては「ハンドによるゴール取り消しはOFRで判断を下す」となっている。今回もゴール取り消しに対してボーンマスサイドから不満が示されていたが、主審自身が映像を確認する作業を入れることで多少軽減される(納得感が増す)のかもしれない。
ブライトン vs マンチェスター・ユナイテッド
(Referee: クレイグ・ポーソン Assistant 1: マーク・ペリー VAR: クリス・カヴァナー)
70分、ユナイテッドが鮮やかなカウンターでゴールネットを揺らすも、VARのOR(オンリー・レビュー)でザークツィーのオフサイドとなりゴール取り消しになった。
ガルナチョのシュート時にザークツィーはオフサイドポジションにおり、ボールがゴールラインを割る前にザークツィーが触っているので、オフサイドになる。(仮にゴールインの後であればオフサイドにはならない)
60分のシーンで際どいラインジャッジを見極めてディアロのゴールを認めたペリー副審だったが、このシーンでは最終的にはVARの介入を許す形に。とはいえ、ガルナチョのシュートまでにも際どいラインジャッジの場面が続いており、最後の見極め漏れを「ミス」と断じるのは酷だろう。
各試合の講評
セットプレーの脆さが見えた
ユナイテッド&チェルシー。
ブライトン vs マンチェスター・ユナイテッド
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