コナテはショルダーチャージではないように見えた。レッドカードの可能性あり。(CLベスト16)
チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦の1st leg。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。
Referee topics
リヴァプールを救った
ダビデ・マッサ主審。
パリ・サンジェルマン vs リヴァプール
(Referee: Davide Massa Assistants: Ciro Carbone、Stefano Alassio VAR: Aleandro Di Paolo)
20分、クヴァラツヘリアがゴールネットを揺らすもBARのOR(オンリー・レビュー)によりオフサイド。映像で見ても際どいジャッジであり、A2のステファノ・アラッシオ副審を責めるのは酷だろう。むしろ、88分のエリオットのゴールシーンにおいて、際どい位置にいたダルウィン・ヌニェスをオンサイドとジャッジしたほうを褒めるべきだろう。
25分、裏に抜け出したバルコラに対しコナテが背中側からチャージ。ダビデ・マッサ主審(イタリア)はノーファウルと判定し、時間をかけてVARチェックが行われたものの結局介入はせず。ポイントとしては、「接触がファウルに値するか」だけでなく「ファウルが起こった場所がエリア内か外か」もカギになる。
ファウルか否かについては、正直なところファウル寄りのプレーには見える。コナテ側は肩で当たりに行っているが、バルコラの肩というよりは背中に接触している印象が強く、ショルダーチャージとしての正当性があるかどうかは微妙。ファウルを採られてもおかしくなかった。
仮にここで数的不利になっていたら、押され気味のリヴァプールとしては試合が「終わっていた」はず。マッサ主審のジャッジは試合全体を通してフェアで公平だったと思うが、最終的にリヴァプールが勝利をもぎ取るうえで大きな判定になったのは間違いない。
また、状況としてはDOGSO(決定機阻止)に該当するため、エリア外であれば確実にレッドカードだ。エリア内であっても、コナテのチャレンジをボールに対するものと捉えるかはやや微妙。どちらにせよレッドカードの可能性はあった。
個人的には「エリア内のファウルでPK、広義でボールへのチャレンジと捉えて懲戒罰は軽減しイエローカード」が妥当だったと考える。ただ、手で押していれば確実にファウルだろうが、肩で当たりに行った点を重視してノーファウル…という判断は許容範囲内であり、マッサ主審のジャッジも誤審とは言えない。
VARとしては細かく事象を確認したがゆえに1分程度のチェックを要したが、マッサ主審が接触をノーファウルと判定しているのであれば、接触部位をよほど誤認していない限りは介入は難しい。ノーファウル判定を覆せないのであれば、ファウルが起こった場所を議論するまでも介入はできないので、接触だけ見ていればより短縮できたのでは…というのが個人的な印象だ。
PSV vs アーセナル
(Referee: Jesús Gil Manzano VAR: Carlos del Cerro Grande)
42分、コーナーキックのポジション争いの中で、トーマスのファウルでPK。前に入られたルーク・デヨングに伸ばした手が顔から首のあたりに当たる形であり、明らかなホールディングだ。ポジショニングで後手を踏んだとはいえ軽率なプレーだった。
ヘスス・ヒル・マンサーノ主審としては、ゴール前の各所で混戦になったものの、俯瞰で状況を広く把握。ボールはファーサイドにいったものの、しっかりと目を残してファウルを見逃さなかった。冷静沈着で見事なジャッジだった。
クルブ・ブルッヘ vs アストンヴィラ
(Referee: João Pinheiro VAR: Tiago Martins)
86分、ツォリスのトラップ際を狙っていたキャッシュがボールを突き、ファウルを受けてPK。ツォリスとしてはトラップがやや乱れたところで、軽率に足を出してしまった形。エリア内のプレーとしてはやや軽率だったか。
ジョアン・ピニェイロ主審(ポルトガル)としてはキャッシュが走り寄るのに気づき、ファウルの予兆を感じ、集中して見極めてジャッジ成功。終盤で集中力を保つのは容易ではないが、冷静かつ速やかに判定を下した。
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