ボールタッチの有無を重視するか、プレーを続ける意思を重視するか。(CL第3節)
EFAチャンピオンズリーグのリーグフェーズMatchday3。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。
Referee topics
ラッシュフォードは自ら倒れに
いったようにも見えるが…。
バルセロナ vs オリンピアコス
(Referee: Urs Schnyder VAR: Fedayi San)
50分、オリンピアコスのエル=アラビがヘディングでゴールネットを揺らすも、VARが介入。ウルス・シュニーダー主審(スイス)がOFR(オン・フィールド・レビュー)を行い、得点に至る流れの中でポデンセのオフサイドがあったことを確認したうえで、その前のエリック・ガルシアのハンドを採り、「ゴール取り消し&PK」というジャッジになった。
ゴールから遡ると、ポデンセのオフサイドが確認できるのはゴール取り消しはまず確定。そのうえで、さらに遡るとエリック・ガルシアのハンドが確認できるので、PK。一見すると「そのままゴール認めればいいじゃん」だが、攻撃側のオフサイドがある以上はゴールを認めることはできない。
65分のシーンは、ラッシュフォードが抜け出し、オリンピアコスGKのコンスタンティノス・ツォラキスと接触。当初はノーファウル判定だったが、本日2度目のOFR(オン・フィールド・レビュー)となり、ファウルでPKとなった。
ラッシュフォードが先にボールに触っており、ツォラキスはボールに届いていない。鼻先でボールを掠め取られ、なんとか手を引こうとしているが、止まり切れずに衝突した形だ。ファウルを採ってもおかしくはない事象だったと感じる。
ただ、やや気になるのはラッシュフォードの足の運びだ。ボールを触るまではよいが、そのあとツォラキスとの接触よりも前に、既に倒れ始めているようには見える。ボールに触るだけで、それ以降のプレーを続けようという意図を感じず、一方でツォラキスは手を引いて接触を避けようという意図を感じるという点では、ノーファウルという捉え方も十分にありえたし、個人的にはノーファウル寄りの考えだ。
ただ、上述のように、ボールに触れたか否かという点は重要で、その点においてファウル判定は一定の妥当性がある。シュニーダー主審としては、おそらく「GKがボールに触った」と捉えてノーファウルと判断したところ、それが「明白な間違い」だったのでVAR介入に至ったと考えられる。
レヴァークーゼン vs パリ・サンジェルマン
(Referee: Jesús Gil Manzano VAR: Carlos del Cerro Grande)
23分、ザバルニーのハンドでPK。クラウディオ・エチェベリとの競り合いの中でバランスを崩し、最終的には倒れながら地面に付いた手でボールの進行を妨げる形になった。意図的かどうかはきわどいが、結果的に腕によってボールを止めた以上はハンド妥当だろう。エチェベリが腕を絡めた行為がホールディングに当たる可能性もあるが、個人的には競り合いとして許容の範疇だと感じた。
31分、空中戦の際にアンドリヒの肘がドゥエの顔に入ってファウル。当初はイエローカードだったが、VARレコメンドによるOFRの末、レッドカードに判定変更。肘が入っているのは間違いなく、かつ競り合いの流れとしても肘を突き出す必要性はない場面。マンサーノ主審側からは「肘がどのくらい入ったか」を確認できない角度だったが、「ガッツリ」入っていたので、一発退場となった。妥当なジャッジだろう。
37分、裏に抜け出したクリスティアン・コファネをホールディングで止めたザバルニーがDOGSO(決定機阻止)で一発退場に。ザバルニーが手をかけたのは間違いなく、最終的にはコファネの手がザバルニーのユニフォームにかかっているのは目につくが、最初に抱え込んだのはザバルニーのほうなので、ザバルニーのファウルで間違いない。
DOGSOなのかSPA(チャンス阻止)なのかという点はやや悩ましい。ボールが大きく弾んでいるので「ボールをコントロールできる可能性」という点で若干微妙だが、落下点でボレーを叩くことはできたように感じるので、「決定機」と捉えてよいのではないか。
総じて、ヘスス・ヒル・マンサーノ主審(スペイン)の判断は十分に受け入れられるし、特に37分のシーンでは、あえて中央寄りにポジションをとり角度を確保して見極めた点は、見事な状況判断・ポジショニングだった。
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