レスターは勝てた2試合を落として苦境続く。次の2試合が命運を握る。(プレミア第22節)
イングランドプレミアリーグ第22節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。
Referee topics
「ゴールラインを割った」を
なかったことにはできない。
アドバンテージ適用はできず。
アーセナル vs アストンヴィラ
(Referee: クリス・カヴァナー VAR: ジョン・ブルックス)
88分、メリーノのシュートがハヴァーツに当たってゴールに吸い込まれるも、VARが介入。OR(オンリー・レビュー)によりハンド判定となり、ゴールが取り消しとなった。
腕に当たっているのは明白で、そのままボールがゴールに吸い込まれたわけなので、意図にかかわらずゴールは取り消しになる。腕に当たったことを見極められるとしたらカヴァナー主審だけだったが、胴体と腕が重なってどちらに当たったか見極めきれなかったか。ライスのドリブルでの仕掛けを近寄って見に行った分、中央への寄りはやや遅れた印象もある。難しい判定ではあったが、見極め不可能なレベルではなかった。
ニューカッスル vs ボーンマス
(Referee: スチュアート・アットウェル Assistants: コンスタンチン・ハツィダキス, ナタリー・アスピノール VAR: ピーター・バンクス)
61分、ボーンマスの3点目がVARのOR(オンリー・レビュー)により取り消しに。ゴールに至る前に、ニューカッスルのトナーリがクリアした際、既にボールがゴールラインを割っていたことが映像で確認され、ゴール取り消し&コーナーキックでの再開となった。
ブレントフォードが攻め込み、いったんトナーリのクリアがあったものの、そのままこぼれ球を拾って攻撃継続…という流れなので、トナーリのプレーもAPP(Attacking Possession Phase)に入るという解釈でよいだろう。
※VARがゴール判定に関して介入できるのはAPP範囲内のみ。
映像で見ればゴールラインカメラで明らかにラインを割っていることが確認できる。アスピノール副審としては、ゴールと逆側の事象であり自信を持てなかったかもしれないが、適切なポジションをとってみることはできており、もったいなかった。
なお、今回のプレーは結果的にブレントフォードのゴールにつながっているので、例えばニューカッスル側のファウルなどであれば明らかなファウルであってもアドバンテージを適用してゴールを認める判断もありうる。ただ、今回は「ラインを割った」というファクトに関する誤りだったので、事実を捻じ曲げる形でのアドバンテージの適用はできず、ゴール取り消しという判断になる。
ウェストハム vs クリスタル・パレス
(Referee: トム・ブラモール VAR: アレックス・チローウィツ)
後半、マヴロパノスが2枚目の警告を受けて退場に。46分の1枚目はドリブルで完全にかわされたところをホールディングで阻止し、80分の2枚目は体を預けられて入れ替わったところで、ボールに向けて伸ばした足がマテタの顔に接触。いずれも妥当なイエローカードで、マヴロパノスとしてはマテタに完敗…という結果になった。
87分には、裏に抜け出したエンケティアがファビアンスキに倒されてPK。「よくある」パターンのファウルであり、ブラモール主審としては「どちらが先にボールに触ったか」に集中していれば判断としてはそこまで複雑ではない。エンケティアのラストタッチはゴールと離れる方向に流れていたので、DOGSO(決定機阻止)ではなくSPA(チャンス阻止)で、エリア内なので懲戒罰が1段階下がってノーカード…というところまで、スムーズに判定を下した。
マンチェスター・ユナイテッド vs ブライトン
(Referee: ピーター・バンクス VAR: クレイグ・ポーソン)
20分、ユナイテッドが前線でボールを奪ってゴール前に前進。エリア内でボールを受けたザークツィーが反転しながらキープしたところでバレバが絡んでPK判定となった。バレバとしては予期せぬボールロストで慌てて戻ったところで切り返され、よけようとしたものの背中側から「衝突」してしまった。ファウル判定は妥当だろう。
53分、フリーキックからゴール前で混戦となり最後はジョアン・ペドロが決めるもVARが介入。バンクス主審がOFR(オン・フィールド・レビュー)を行い、ジョアン・ペドロにボールが渡る前のファン・ヘッケのファウルを採ってゴールを取り消した。
リプレイ映像で見れば、ダロトが先にボールをつつき、遅れて足を振ったファン・ヘッケがダロトのキック後の残り足を蹴る形になっていた。際どいタイミングでありノーマルスピードでの判断は難しいが、映像で見れば明らかにファウルだ。
ノッティンガム・フォレスト vs サウサンプトン
(Referee: アンソニー・テイラー Assistants: ギャリー・ベスウィック, アダム・ナン VAR: グレアム・スコット)
64分、セットプレーでミリンコヴィッチのヘディングが決まるもVARが介入。テイラー主審がOFR(オン・フィールド・レビュー)を行い、結局クリス・ウッドのオフサイドを採ってゴールは取り消しとなった。
ウッドがオフサイドポジションにいたことは明らかで、あとは関与の有無が争点になる。ボールには触れていないものの、オヌアチュを明確にブロックしており、これは「相手競技者に影響を与えた」という解釈以外ありえないだろう。オヌアチュはボールに触れていないが、ウッドがいなければ前進して競り合うことは十分にできたはずだ。
A2のアダム・ナン副審としては、おそらくオフサイドポジションにいたことは認識できていたはず。他の選手と接触があったことも見えていた可能性が高いように思うが、選手が重なったこともあり、どの程度の影響を与えたかを判断するには難しかったか。
選手同士の位置関係・接触強度を確認できる可能性があったのはテイラー主審だが、特にサウサンプトン側の複数の選手が重なっており、視野は確保しづらい。ウッドとオヌアチュの接触は、主審から見れば最も奥側の出来事であり、主審としては泣き所だった。VARなしで判断できればベストだったが、VAR介入を食らったことを責めるのは酷だろう。
チェルシー vs ウォルヴァーハンプトン
(Referee: サイモン・フーパー Assistants: エイドリアン・ホルメス, サイモン・ロング VAR: マット・ドノヒュー)
24分、チェルシーがセットプレーのこぼれ球を拾っての二次攻撃を繰り出し、アダラビオヨがゴール。当初はオフサイド判定が下ったが、VARのOR(オンリー・レビュー)によりオンサイドであることが確認され、ゴールが認められた。
セットプレーの流れでラインが上がる一方で、攻撃側は残ったり後ろから飛び出したりしてクロスを待ち構える…という場面。選手の重なりや入れ替わりも激しく副審としては見極めのレベルが問われるシーンだ。映像で見れば明らかだがノーマルスピードだと見極めは簡単ではない。とはいえトップレベルとしては見極めたいレベルであり、A1のホルメス副審としては悔やまれる判定になった。
各試合の講評
戦術の上積みがない
ファンニステルローイ監督。
結果なくして未来なし。
レスター vs フラム
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