半田のオフサイド判定は妥当性あり。飯田惇平主審のコミュニケーションが光る。(J1第12節)
J1リーグ第12節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。
審判Topics
安斎にはチャレンジの余地あり。
僅かでもプレーの可能性があれば
その妨害はオフサイド。
FC東京 vs G大阪
(主審: 飯田惇平 副審: 西橋勲、森川浩次 VAR: 笠原寛貴)
22分、半田が裏に抜け出し最後はジェバリが押し込み、A2の森川副審の旗も上がらず。しかしVARが介入し、OFR(オン・フィールド・レビュー)の結果、半田のオフサイドを採ってゴール取り消しとなった。
半田の裏抜けはオンサイドだったが、ジェバリにボールを落とした後、ジェバリがシュートを打った時点で半田がオフサイドポジション。ボールに触れていないものの、ゴールカバーをしようとしたFC東京の安斎の進路を塞ぐ形になっており、これが「相手競技者に影響を与える」という判断になった。
ジェバリのループシュートの軌道と安斎のポジションをふまえると、クリアできるかどうかはかなり微妙だ。ただ、半田の存在により安斎のスプリントは緩んでおり、接触により完全に減速している。少なくともチャレンジできる余地は僅かでもあったはずで、身体的接触もある以上は、オフサイド判定が妥当だと考える。
ゴールからOFRまでは約2分かかったが、VARとしてはもともとの半田の裏抜けもオフサイドの可能性があった中で、その次の局面でのオフサイドの可能性をよく見落とさずに拾ったなぁという印象だ。また、DAZN実況の桑原学氏が指摘したように「縦の画角と横の画角でだいぶ印象が違う」という点も確かで、両方の映像を飯田主審に示したのも、VARのナイスアシストだった。
飯田主審としては、昨シーズンの第2節(川崎フロンターレvsジュビロ磐田)に続き、際どい判定でのゴール取り消しとなったが、両キャプテンとポヤトス監督に対して丁寧に説明をしたうえでプレーを再開させた。
プレー中断時間が長くなるというデメリットはあるが、判定理由を丁寧に伝えるやり方はその後のゲームコントロールのうえで適当だったと思う。ただ、今回のように微妙な判定は納得してもらえることはほとんど期待できないので、審判団の見解を伝えたら切り上げることも大切。その点もバッチリで、飯田主審のコミュニケーション能力が光った。
福岡 vs 岡山
(主審: 清水勇人 副審: 平間亮、津野洋平 VAR: 高崎航地)
62分、ファジアーノがゴール前にラフなボールを送り込むと、ルカオが相手DFをブロックし、走り込んだ⑮がヘディングで繋いで、最後は松本昌也がゴール。しかし、VARが介入し、OFR(オン・フィールド・レビュー)の結果、ルカオのオフサイドを採ってゴール取り消しとなった。
ルカオはボールに触れていないが、エリア内へのハイボールに対しアビスパDFをブロックしており、「相手競技者に影響を与える」に該当するのは明らかだ。
A1の平間副審としては、先週に続き2週連続、今シーズン3度目のVAR介入となった。ただ、今回はセットプレーのこぼれ球に対し、アビスパのDFラインが上がり、ファジアーノの複数の選手がオフサイドポジションに残っていた状況。ルカオはその中でも非常に際どいギリギリの位置におり、見極めはかなり難しかった。
柏 vs 新潟
(主審: 御厨隆文 VAR: 吉田哲朗)
12分、ドリブルで前進したアルビレックスの長谷川に対し、レイソルの成瀬がプッシングでファウル。ボールロストから急いで戻ったものの、前に入られてつい手が出た形だ。
ファウルでPKは確実で、味方のカバーがぎりぎり間に合ったようには見えるので、状況としてはSPA(チャンス阻止)が妥当。手を使ったプッシングなので、ボールに対するプレーとは認められない。イエローカードの提示が妥当だろう。
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