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プレミアでは矢面に立つマイケル・オリヴァー、負けずにCLの大一番を担当。(CL第8節①)

チャンピオンズリーグのMatchday8。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

Referee topics

主観的な判断が争点になる場合は

OFRがなされるはず。

バルセロナ vs アタランタ

(Referee: Michael Oliver Assistants: Stuart Burt、James Mainwaring VAR: Jarred Gillett)

プレミアリーグでは激しい批判に晒されているマイケル・オリヴァー主審(イングランド)だが、UEFAの信頼は揺るがず。今節屈指の好カードであるバルセロナvsアタランタを任された。

35分、エリア内の混戦からボールがこぼれたところをザッパコスタが流し込んでゴール。しかし、VARが介入し、OR(オンリー・レビュー)によりオフサイドでゴール取り消しとなった。

デ・ケテラーレがボールを受けて反転した(①)ところで、エリック・ガルシアがボールを突いて(②)、そのボールがデ・ケテラーレの足裏を掠めて(③)、そのボールがザッパコスタのもとにこぼれた形になっている。ザッパコスタの位置としては、①~③のいずれの瞬間でもオフサイドポジションだ。

したがって、オフサイドか否かの判断は、

③でボールがデ・ケテラーレに当たっていることが確認できればオフサイド

上記がNoの場合(=ラストタッチがエリック・ガルシアの場合)、②のプレーが意図的でなければオフサイド

上記2点がいずれもNoの場合、オンサイド(=ゴール)

という形になる。

結果的には、微かではあるが、1の点でデ・ケテラーレのボールタッチが確認できたのではないか。オリヴァー主審は、ジャッジ変更のあとアタランタ主将のデローンに対して説明をしていたが、その際にもボールの上っ面を掠めたようなジェスチャーをしていた。

もし2の観点でのジャッジ変更であれば、「エリック・ガルシアのプレーが意図的かどうか」は主観的な判断であり、OFR(オン・フィールド・レビュー)が推奨された可能性が高い。ORでのジャッジ変更になったことからも、デ・ケテラーレのラストタッチ確認が決め手になった可能性が高い。

オリヴァー主審、そしてA2のジェイムズ・メインウォーニング副審としては、デ・ケテラーレのラストタッチは僅かであり、肉眼での見極めは非常に難しい。今回のVAR介入はやむを得ず、むしろ選手にしっかり説明をしたうえでプレーを再開させたオリヴァー主審の適切な振る舞いを評価すべきだろう。

インテル vs モナコ

(Referee: Irfan Peljto VAR: Bastian Dankert)

2分、ゴール前でシュートチャンスを迎えたテュラムが後ろから倒されてPK。モナコのザカリアは完全に前に入られてしまい、テュラムの背後から接触する形になった。イルファン・ペリト主審(ボスニア・ヘルツェゴビナ)はザカリアにイエローカードを提示した。

ゴール前でのシュートチャンスであり、守備側のカバーもおらず。ボールは多少弾んでいたがシュートを打てる範疇であり、状況としてはDOGSO(決定機阻止)となる。ボールに挑める余地はあまりなかったように感じるが、手をかけたわけではないので、好意的に解釈すればボールに対してのプレーか。懲戒罰は一段階下がってイエローカード…という点を含め、ペリト主審の判断は妥当なところだろう。

続く12分には、またしてもテュラムがスピードを活かして裏に飛び出したところで、クリスチャン・マウィッサの手がかかって転倒。完全に入れ替わったところで腕をかけて止めており、情状酌量の余地のないDOGSOだ。なお、今回はホールディングだったので、もしペナルティエリア内だったとしても懲戒罰軽減はなく、レッドカードで一発退場となったはずだ。

PSV vs リヴァプール

(Referee: Tobias Stieler Assistants: Christian Gittelmann、Mark Borsch VAR: Sören Storks)

26分、キエーザがエリア内でPSVのフェールマンに蹴られてPK。クリアを試みたところに死角から入り込み…という形で、ファウルであることは明らかだ。

トビアス・シュティーラー主審(ドイツ)にとって悩ましかったのはこぼれたボールがエリオットに繋がってシュートを打とうとするタイミングだったことだ。ミドルシュートなので確実な得点機会とまでは言えず、シュートが入らない可能性も十分にあった。個人的にはシュートを打たせたうえで、シュートが外れたらロールバックしてPK…という形でもよかったように思うが、先に笛を吹いた判断も間違いとは言えない。

65分、バカヨコが裏に抜け出したところをナロが後ろから接触して止め、DOGSOでレッドカード。バカヨコが先にボールに触って前進したところで、遅れて足を伸ばして接触。状況としてもDOGSOの要件を満たすので、一発退場処分は妥当だろう。

縦に速い展開を予測してポジションをとっていたシュティーラー主審、際どいオフサイドジャッジを見事に見極めたA1のクリスティアン・ギッテルマン副審と、審判団のレベルの高いパフォーマンスも光った。



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