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「シュートコース上」で「動いた」ロバートソンはオフサイド妥当。(プレミア第11節)

イングランドプレミアリーグ第11節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

Referee topics

ジャレット・ジレット主審の

「美しさ」すら感じるポジショニング。

マンチェスター・シティ vs リヴァプール

(Referee: クリス・カヴァナー Assistants: ダニエル・クック, スチュアート・バート VAR: マイケル・オリヴァー)

10分、ドクのドリブルに対しGKママルダシヴィリが飛び出し、接触して転倒。当初はノーファウルだったが、VARレコメンドによるOFR(オン・フィールド・レビュー)の末にファウルでPKとなった。

ママルダシヴィリはボールに届いておらず、つま先が僅かに接触したのち、ドクが膝のあたりに引っ掛かり、トリッピングの形になっている。最初の接触は微細だが、膝の接触は一定以上であり、ファウル判定は妥当だろう。

カヴァナー主審は的確なポジション(距離・角度)で見ていたが、非常に細かい接触で見極めきれず。もう少し外に膨らんでいれば確認できた可能性はあるが、そうなるとカットイン後の展開に後れを取るので、外に膨らむ判断が正しいかどうかも微妙。本件を「見逃しミス」と捉えるのは酷だろう。

38分、コーナーキックからファン・ダイクがヘディングで決めるも、ロバートソンのオフサイドを採ってゴール取り消し。ロバートソンはシュートコースの近くにおり、GKの前で身を屈めている。「関与を避けた」という捉え方もあるが、ロバートソンの動きはドンナルンマが「気になる」ものであり、「相手競技者に影響を与えた」と判断するのが妥当だろう。

U-NEXT解説のベン・エイブリー氏が「ロバートソンがいてもいなくても届かなかった」と述べたのはその通りだと思うが、GKとの距離の近さおよびシュートコース上で明確なアクションがあったことをふまえると、影響があったと捉えざるを得ない。

A2のバート副審(普段はオリヴァー主審とのユニット)がオフサイドポジションにいたことを見極め、GKへの影響はおそらくカヴァナー主審の判断。審判団の連携によりVARに頼らずジャッジを導き出した。スロット監督は不満のようだが、一定の妥当性はある判定だったと思う。

ブレントフォード vs ニューカッスル

(Referee: スチュアート・アットウェル Assistants: コンスタンチン・ハツィダキス, イアン・フシン VAR: ポール・ティアニー)

61分、ドリブルで仕掛けたダンゴ・ワッタラにダン・バーンが対応。ワッタラが倒れるも、アットウェル主審はワッタラのシミュレーションを採ってイエローカードを提示した。

リプレイ映像で見ると、若干「かすった」ようには見えるので、シミュレーションを採るのは厳しい印象。ただ、プレーを続けるのをやめて自ら「跳んで」いるようには見えるので、バーンの行為はノーファウルと判断するのが妥当だろう。

73分、裏に抜け出したワッタラがバーンと接触。本日2度目の転倒はファウル判定となり、PK。バーンにはこの試合2枚目の警告が提示され、退場処分となった。

死角から走りこんだワッタラが先にボールに触り、クリアを試みたバーンがワッタラの足を蹴ってしまった。バーン自身の潔いリアクションが物語っているように、ファウルであることは明白だろう。

ファウルがなければゴール正面でのシュートチャンスなので、状況としてはDOGSO(決定機阻止)。ペナルティエリア内のボールに対するプレーなので一段階下がってイエローカードという判断も妥当だ。カード提示はやや遅れたが、おそらくA2のイアン・フシン副審と状況を整理したのちの判断だったと思われる。丁寧で適切な運用だ。

ノッティンガム・フォレスト vs リーズ

(Referee: ジャレット・ジレット VAR: マット・ドノヒュー)

87分、フォレスト㉑がドリブルで切れ込み、追走したハリソンが後方から接触してPK。加速して前に入った㉑に「追突」するような形で倒しており、ファウル妥当だ。ジレット主審は的確なポジション移動でドリブル突破を監視し、ベストポジションで接触を見極めた。「美しい」ジャッジだった。



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