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グループB展望:イングランドは不安残るも敗退は考えにくい。3か国は三つ巴。(カタールW杯)

カタールW杯グループBの行方を展望する。

カタールW杯グループB

イングランドとウェールズの

勝ち抜けを予想。

イングランド

(7大会連続16回目)

イラン

(3大会連続6回目)

アメリカ

(2大会ぶり11回目)

ウェールズ

(16大会ぶり2回目)

イングランドが優位。他3か国はほぼ横並び。

総合力で言えばイングランドが抜けている。直近のネーションズリーグでの「惨敗」は不安材料ではあるが、選手の個の能力だけでもグループステージを突破できるくらいのタレントは揃っており、グループステージで不覚をとるとは考えにくい。

その他の3か国はほぼ横並びの印象だ。イランは前回大会から継続路線で成熟を高めており、アメリカは欧州の有力クラブで活躍するヤングタレントを多く擁し、ウェールズはベイルをはじめとする黄金世代を中心にまとまりのあるチームに仕上がった。

第1節のアメリカvsウェールズで勝利したほうがグループステージ突破に大きく近づきそうだ。イランとしてはスロースターターの傾向もあるイングランド相手に第1節で勝ち点をもぎ取れれば道が拓ける。命運を握るのはやはり初戦だ。

イングランドは最終ラインに不安が。鍵を握るのは、先制点とセットプレー。

大本命と目されるイングランドはタレント力で他3か国を凌駕している。キャリアのピークで大舞台を迎えるケインをはじめ、特に攻撃陣は多彩なアタッカーが揃い、ベップのもとで飛躍を遂げたフォーデンやアーセナルを象徴する存在になったサカですらベンチを温める試合も多い。サウスゲイト監督は攻撃陣のタレントを活かしつつ、リスクを最小限に抑えた手堅い戦術を貫いており、爆発力はないが大崩れはしにくい。

懸念材料があるとすれば、最終ラインだろう。ウォーカーは怪我明けでぶっつけ本番となり、ストーンズとマグワイアは所属クラブで控えになっており試合勘とプレー強度に不安が残る。ダイアーやコーディー、ベン・ホワイトなど3バックに適した人材を多く選出して頭数は揃えたが、ウォーカー以外はスピードに不安が。基本的には重心を低めにすることでカバーしているが、もし先制されて前掛かりにならざるをえなくなると、カウンターの餌食になる可能性もある。

その意味でも、キーになるのは先制点だ。攻撃は基本的に選手個人に委ねられている印象があり、個人の調子に大きく左右される。どの選手も一定のクオリティはあるだけに、豊富な人材の中からフィジカルコンディションがよい選手を起用することが重要だろう。

また、崩しきることができずとも積極的な仕掛けでセットプレーを獲得することも必要になる。トリッピアー、マウント、アレキサンダー・アーノルドなどプレースキックの名手が揃っており、マグワイアやストーンズ、ライスなどターゲットマンも豊富なセットプレーは近年のイングランド代表の最大の得点源になっている。

円熟のイラン、新進気鋭のアメリカ。戦術浸透度は好対照。

イングランド以外の3か国は実力伯仲だ。

イランは前回大会経験者が多いうえに、過去2大会で指揮をとったケイロス監督が復帰。前回大会からの上積みはほとんどないが、欧州で活躍する強力3トップ(アズムン、ジャバンバフシュ、タレミ)を擁し、守備は強靭なフィジカルを誇るストッパーを中心に粘り強く守る形。志向するサッカーはここ10年ほど変わっておらず、戦術浸透度は非常に高い。初戦でイングランドが勝ち点をもぎ取ることができればチャンスはある。

アメリカはプリシッチ、アダムス、マッケニー、デスト、レイナなど、欧州の主要クラブで活躍するヤングタレントが多く、純粋なタレント力ではドノヴァンやデンプシーを擁した2010年南アフリカW杯を上回る。とはいえ、9月の日本との強化試合で露呈したように戦術的に未成熟な部分も多く、ポゼッションにしてもゾーンプレスにしても機能性はそこまで高くない。特にセンターバックは軒並みストッパータイプであり、機動力と足元の技術に不安が残る。グループステージでの対戦国はプレッシング強度がそこまで高くないのはアメリカにとっては追い風だが、現時点では脆さを露呈する可能性のほうが高い。

黄金世代は念願の晴れ舞台。組織力に優れたウェールズは突破の可能性あり。

16大会ぶりのW杯出場となるウェールズは、大エースのベイルをはじめとする黄金世代にとって念願(にしておそらく最後)の晴れ舞台だ。ベイルやラムジー以外にも、ネコ・ウィリアムズやダン・ジェームズ、アムパドゥなどプレミアリーグを中心に活躍する若手有望株は多く、カウンター適性と献身性が高い選手が揃っているのはチーム戦術ともマッチしている。粘り強く守って、カウンターとセットプレーに勝機を見出すというコンセプトは明確で、グループステージ突破の可能性は十分にある。

個人的な見立てとしては、戦術的な浸透度が高いウェールズとイランが横並びで、アメリカがそれを追っているという構図に思える。タレント力という点で上回るウェールズの勝ち抜けを予想するが、アメリカとイランは第1節で勝ち点を拾えるかどうかは鍵を握る。



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