自動画像

蘇ったドイツ、萎んできたイタリア。中堅優良国が大国に挑む。(EURO2024)

EURO2024も決勝トーナメントへ突入。決勝トーナメント1回戦の試合のプレビューをおこなう。

Referee topics

世界最高のマルチニアク。

英国最高のオリヴァー。

盤石の布陣で臨む最初2試合。

スイスvsイタリア・・・シモン・マルチニアク

決勝トーナメント最初の試合を裁くのは、シモン・マルチニアク(Szymon Marciniak)主審率いるポーランドの審判団。グループステージでは、ベルギーvsルーマニアの1試合のみの担当で、これが今大会2試合目となる。

マルチニアク主審は43歳。2022FIFAワールドカップ決勝(アルゼンチンvsフランス)、2023UEFAチャンピオンズリーグ決勝(マンチェスターシティvsインテル)で主審を務めており、ここ数年のサッカー審判界では最も評価の高い一人だ。EURO2020は不整脈発症により不参加となっており、EURO2016以来の2大会目の派遣となる。なお、2013年にJFAとポーランドサッカー協会との審判交流プログラムによって来日し、Jリーグでも2試合の笛を吹いている。

レフェリングスタイルとしては、強面の見た目もあってストロングスタイルに思われがちだが、選手ともしっかり対話するタイプ。とはいえ、カードの提示やPKなどの要所のジャッジでは毅然とした対応が際立つ。自信にあふれた振る舞いを支えるのは、的確なポジショニング。走力が際立って高いわけではないが、展開を予測してのポジション取りがうまく、ファウルを間近で見極めることが多い。

フィジカルコンタクトについては比較的寛容な傾向が見られ、自ら倒れにいくプレーには滅法厳しい。タフな基準設定をしつつ、過度なラフプレーにはカード提示を含めて毅然として対応するので、メリハリ・緩急をつけて試合の秩序を保つタイプと言えるだろう。現代における世界最高レベルのレフェリングに期待がかかる。

ドイツvsデンマーク・・・マイケル・オリヴァー

フランスvsベルギーに次ぐ「ビッグマッチ」といえる大一番を任されたのは、マイケル・オリヴァー主審率いるイングランドの審判団。グループステージでは、スペインvsクロアチアの好カードを大きな問題なく裁き、スロヴァキアvsウクライナも穏やかに収めた。よい流れで決勝トーナメントを迎えている。

以下の記事(スペインvsクロアチア講評)にも記載したが、ここ数年にわたりイングランドのトップレフェリーとして君臨するオリヴァー主審にとっては、39歳というフィジカル・メンタル両面で最高潮の年齢で迎える今大会は「見せ場」だ。イングランド国内で決勝常連になっている一方で、国際舞台では2022UEFAスーパーカップ(フランクフルトvsレアルマドリード)以外に決勝の経験がなく、今大会は準決勝・決勝などの大一番での割当を狙いたいところだろう。(イングランド代表が勝ち上がると自ずとお役御免になってしまうが)

スタイル的には、常に冷静さを失わず、選手と穏やかにコミュニケーションをとりながら試合を進めていくタイプ。走力は平均ちょい上くらいだが、縦方向への動き出しが早く、争点に置いていかれる場面は少ない。フィジカルコンタクトには比較的寛容で、カード提示の前に注意を与えて自制を促すことが多い。

個人的には「イチオシ」の審判なので大いに期待している。小ネタとしては、ダッシュの際の走り方が独特だったり、OFR(オン・フィールド・レビュー)時に映像を一瞬で見て判断を下すことが多かったりと、細かな見所も多い審判員だ。



本記事は参考情報として提供しており、内容の正確性・最新性について保証するものではありません。

Jリーグマニアを始めよう!
未登録でも記事投稿できます

アカウントがなくても、思いついた内容を すぐに記事として投稿できます。

いま話題になっている記事や、参考になりやすい内容をまとめてチェックしてみる