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際どいオフサイドジャッジが連なると、副審の脳裏の残像は上書きされていく。(J1第14節)

J1リーグ第14節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

審判Topics

前に入られて手がかかる。

谷口のDOGSOは言い訳無用。

G大阪 vs 湘南

(主審: 池内明彦 副審: 唐紙学志、大川直也 VAR: 吉田哲朗)

38分、中谷のゴールは当初オフサイドで認められなかったが、VARのOR(オンリー・レビュー)により判定変更でゴールを認めた。複数のオフサイドジャッジが連なり、審判団としては非常に難しい判定だった。

①ガンバの岸本がオフサイドか否か

左サイドからクロスが上がった時点ではオフサイドポジションに見える。位置の確認をしたうえで、彼がボールに触ったかどうかも微妙。もしボールに触っていなければ、相手競技者への影響もなさそうなので、オフサイドポジションでもオフサイドは成立しない。

→岸本はオフサイドポジションだったがボールに届いておらず、オフサイドなし。

②ガンバの半田がオフサイドか否か

左サイドからのクロス時点ではオンサイドだが、岸本がボールに触れたとすると、その時点ではボールより前にいるのでオフサイドポジション。

→岸本はボールに触れておらず、半田のオフサイドもなし。

A1の唐紙副審としては、岸本がオフサイドポジションであることは見極められただろうが、ボールに触れたかどうかは距離的にも見極めが難しかったか。また、半田そして最後にボールを押し込んだ中谷のオフサイドジャッジも必要で、「忙しい」シーンとなった。

際どいシーンが続くと記憶としての映像が次々上書きされていくので、残像がどうしてもゴチャついてしまうのは人間である以上は致し方ない。映像で一つずつ確認してもややこしい場面なので、リアルタイムでのジャッジはかなりの難度だった。

浦和 vs 東京V

(主審: 今村義朗 VAR: 上村篤史)

73分、裏へのボールに抜け出したレッズの高橋に対しヴェルディの谷口が手をかけてしまいDOGSO(決定機阻止)で一発退場。倒れるほどの強さのホールディングだったというよりは、手がかかったのを感じた高橋が倒れにいった印象もあるが、高橋が完全に優位なポジションをとっており、谷口の手の動きを正当化できる要素は見当たらない。

DOGSOかSPA(チャンス阻止)かという点では、ボールが弾んでいたので「コントロールできる可能性」という点が微妙と言えるかもしれないが、あの程度の弾み方でいえばコントロールして前進はできるだろう。高橋が完全に前に入っていたこともふまえると、DOGSO判断は妥当なところだろう。

縦へのロングフィードを見越して早めに前寄りのポジションをとった今村主審。ベテランの域に達して爆発的な走力は持ち合わせていないが、それを補って余りある経験と予測力で的確な判定を導き出した。

広島 vs 福岡

(主審: 長峯滉希 第4審: 窪田陽輔 VAR: 上村篤史)

83分、重見のシュートがブロックに入った菅の右手に当たり、VARレコメンドによるOFR(オン・フィールド・レビュー)の末にPK。菅の右手は大きく広がっており、シュートブロックの場面であの位置にある腕に当たると、ハンドを採るほかない。

長峯主審としては、左サイドからクロスが上がって逆サイドまでいったところで、ポジションをずらしきれず。腕の広がりは認識していただろうが、腕に当たったかどうかの度合いを見られる位置はとれなかった。現実的には主審の回り込みには限界があり、見極めの余地があるとすれば第4審だったかもしれない。

90+5分、中村がドリブルで仕掛けると、前嶋の足がかかってPK。今回は終了間際の肉体的に厳しい時間帯だったが、しっかりと展開についていき、ベストに近いポジションで見極めに成功。83分のVAR介入の雪辱を晴らした。



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