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戦術志向は似ているテン・ハーグとアモリム。カウンター戦士が揃うユナイテッド。(プレミア第9節)

イングランドプレミアリーグ第9節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

Referee topics

デリフトのファウルは

「明白な間違い」に該当するの

ウェストハム vs マンチェスター・ユナイテッド

(Referee: デーヴィッド・クーテ VAR: マイケル・オリヴァー)

87分、エリア内でこぼれ球に走り込んだイングスがデリフトと接触して転倒。当初はノーファウル判定だったが、VARが介入。OFR(オン・フィールド・レビュー)の末にPK判定となった。

弾んだボールに対して走り込んだ両者だったが、どちらも最初はボールに触れることができていない。しかし、ボールに向かったイングスに対し、デリフトはボールを通り過ぎてイングスに「衝突」しており、個人的にはデリフトのファウルを採る判定は妥当だと感じる。

クーテ主審は接触が起こった直後に腕を広げてノーファウルのジェスチャーをしている。複数の選手がボールに駆け寄る密集状態だったが、おそらく偶発的な接触と捉えたのだろう。接触があったこと自体を見逃したとは考えにくいので、VAR介入の要件である「明白な間違い」「重大な事象の見逃し」に該当したかどうかは微妙なところか。

VAR介入に対する批判(「明白な間違い」ではなかった)もあるが、個人的には試合終了間際に勝敗を大きく左右する判定については、VAR介入のハードルを少し下げてでも、映像で確認したほうが納得感が高いと考えており、今回の介入も支持したい。

ただ、今回の事象はU-NEXT解説の岩政大樹氏が指摘したように「映像で繰り返し見るとファウルにどんどん見えてくる」ものであったのも確かだ。またクーテ主審は映像を繰り返し見たうえで判断を下しており、それだけ「微妙な」判定であったことも間違いない。「明白な間違い」ではないと主張するユナイテッド陣営の不満は理解できる。

なお、イングスの腕にボールが当たったことからハンドを指摘する主張もあるようだが、相手選手との衝突に際して自然に出たものであり、少なくとも意図的なものではない。位置としても高く上がっているわけでもなく、大きく広がっているわけでもない。ノーハンド判定でよいだろう。

レスター vs ノッティンガム・フォレスト

(Referee: クレイグ・ポーソン VAR: ポール・ティアニー)

50分、エリア内で斜めに走り込んだヴァーディーがミリンコビッチと接触して倒れるもノーファウル。VARも介入せずはノーファウル判定で確定となった。

リプレイ映像で見ると、ミリンコビッチがヴァーディーの腕を若干ホールドしているように見え、最終的にはヴァーディー自身の足同士が絡んで転倒しているように見える。この転倒は腕の接触によりバランスを崩したことが原因だと捉えるのが自然だと感じるので、個人的にはファウルでPKを採るべきだったと考える。

ポーソン主審としては、ヴァーディーの足が勝手に絡んで転倒したように見えた可能性がある。角度的にミリンコビッチの体と被って腕の接触が見えにくい立ち位置だったように見えるので、腕の接触の程度をどのくらい確認できたか…は怪しい。

ただし、ポーソン主審が「腕の接触はあったが転倒に至るほどではない」という判断であれば「明白な間違い」とは言えないので、VARの介入は難しい。(もし腕の接触自体が見えていない…であれば、「重大な事象の見逃し」として介入したはずだ)

アストンヴィラ vs ボーンマス

(Referee: クリス・カヴァナー VAR: マット・ドノヒュー)

27分、アストンヴィラのマッギンの鮮やかなゴールが決まったものの、VARが介入。ゴールの前のプレーでワトキンスがボールに追いついた時点でゴールラインを割っていたことがVARにより確認され、ゴールは取り消しとなった。

ほぼ真横の映像を確認したうえで、明らかにゴールラインを割っていることが確認できたので、VARのOR(オンリー・レビュー)による判定変更となった。

なお、この試合では当初アンディ・マドレーが主審となっていたが、直前になって変更があり、4th予定だったクリス・カヴァナーが主審に。4thには前日にレスターvsノッティンガム・フォレストの主審を務めたクレイグ・ポーソンが入った。また、Select Group 2のマット・ドノヒュー(Matt Donohue)がVARとしてプレミアリーグデビューを飾った。

また同点で迎えた後半には、高い弾道のクロスにヘディングを試みたベイリーの腕にボールが当たるも、ハンドは採らず。ジャンプするうえで腕が広がるのは自然な動きであり、シュートやクロスをブロックする場面でもなかったので、不問となった。腕に当たったことが確認できていない場合にはVAR介入もありえたが、「腕に当たったがノーハンド」という判断であればVARの出る幕はない。

ブレントフォード vs イプスウィッチ

(Referee: ルイス・スミス VAR: ピーター・バンクス)

49分、ルイス・ポッターのドリブルをクラークがホールディングで阻止してファウル。スミス主審は当初はエリア外のファウルと判断してフリーキックとしたが、VARが介入しPK判定に変更となった。

クラークのホールディングはエリア外で始まっているが、エリア内に侵入してもなお継続しており、最終的にはエリア内でルイス・ポッターが倒れるまで腕はかかったまま。PK判定は妥当だ。

懲戒罰としてはフリーキック判定の時点でSPA(チャンス阻止)によるイエローカードが提示され、PKに変更になっても取り消しはナシ。ホールディングはボールに対するプレーとはみなされないので、PKにジャッジ変更になっても懲戒罰の軽減はない。

なお、クラークはこのあと69分にもゴール前でのドリブルでの侵入をトリッピングで止めて2枚目の警告で退場となった。こちらの判定はファウルかどうか微妙な見極めとなったが、2枚目の警告なのでVARチェックの対象にはならない。

各試合の講評

戦術と陣容の不一致。

現場とフロントの意思統一なくしてユナイテッドの復権なし。

ウェストハム vs マンチェスター・ユナイテッド



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