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アルヴァレスのPK「二度蹴り」に関してはUEFAが証拠映像を発表。(CLベスト16)

チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦の2nd Leg。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

Referee topics

DOGSO案件が2つ。

一方は退場、一方は警告。

違いは??

アトレティコ・マドリード vs レアル・マドリード

(Referee: Szymon Marciniak VAR: Tomasz Kwiatkowski)

68分、レアルのカウンターの場面で、エリア内で仕掛けたエムバペがラングレに倒されてPK。切り返しに対し完全に置いていかれ、たまらず手をかけてしまった。明らかなホールディングであり、ファウルでPKであることは明白だ。位置については、A1の副審からのサポートも助けになったことだろう。

懲戒罰については、エムバペのラストタッチが横方向であり、かつボールが向かった先にアトレティコの選手が戻っていたので、DOGSO(決定機阻止)ではなくSPA(チャンス阻止)だろう。エリア内のファウルだが、ボールにチャレンジできる余地がほぼない状態でのホールディングであり、懲戒罰は軽減されずにイエローカード。妥当な判定だ。

2試合合計で同点で迎えたPK戦。アトレティコの2番手のフリアン・アルヴァレスが軸足を滑らせながらゴールに蹴り込むも、VARが介入。いわゆる「二度蹴り」と指摘し、OR(オンリー・レビュー)によりPK失敗にジャッジ変更となった。残念ながらWOWOWの中継映像&リプレイ映像では、二度蹴りであるかを判断するに十分な情報は確認できず。

ただ、後日にUEFAが映像とともに声明を発表し、僅かな接触ではあったものの、明らかに軸足でボールに触れた後にキックが行われたことを確認した旨を公開した。コマ送り・スーパースローで見ると、滑った軸足が確実にボールに触れており、この映像を見れば「二度蹴り」を否定する者はいないだろう。

なお、PK戦でなければ攻撃側競技者の反則として間接フリーキックになるシーンだが、今回はPK戦なのでもちろんゴール取り消しのみ。ゴールキーパーによる反則の場合には蹴り直しになるが、今回の場合はゴールが決まったとしても蹴り直しにはならない。

激しいライバル関係にあり、かつ1st Legのスコアも1点差。激戦必至の大一番を任されたシモン・マルチニアク主審(ポーランド)。試合を通しては大きな誤審もなく、持ち前の毅然とした対応とコミュニケーションで試合をしっかりコントロールした。

アストンヴィラ vs クルブ・ブルッヘ

(Referee: Daniel Siebert Assistants: Rafael Foltyn、Lasse Koslowski  VAR: Christian Dingert)

16分、ロングボールから裏に抜け出したラッシュフォードがブルッヘDFに倒されてファウル。エリアの僅かに外でのファウルであり、懲戒罰の軽減はなく、レッドカードで一発退場となった。

死角から侵入してきたラッシュフォードに完全に前に入られ、咄嗟に手をかけてしまった形。ファウルであることは明らかで、ファウルであれば状況としてはDOGSO(決定機阻止)間違いなし。ボールコントロールはまだだったが、GKと1対1でのシュートを妨げる要素はなく、決定機と捉えて問題ないだろう。

ダニエレ・ズィーベルト主審(ドイツ)としては、A2のラッセ・コスロウスキ副審とオフサイドの有無、ファウルが起こった場所およびDOGSOかどうかの状況判断など擦り合わせをしたうえで、レッドカードを提示。少し時間はかかったが、試合序盤の大きな判定であり、丁寧かつ確実に進めたことは適切だったと思う。

リール vs ドルトムント

(Referee: Sandro Schärer VAR: Dennis Higler)

52分、裏に抜け出したギラシが⑫に倒されてPK。前に入られ、肩のあたりに手がかかり…というところで、プレーの正当性は認められない。接触強度はそこまで高くなかったが、手がかかっている以上はファウルを採られてもやむを得ないだろう。

GKと1対1でカバーもいないので状況としてはDOGSO(決定機阻止)だったと思うが、懲戒罰はイエローカード。ホールディング(ないしプッシング)に思えたが大きな文脈で「体を寄せた」と捉えたらボールに対するプレーともいえるか。

個人的にはボールに対するプレーとみなさずに退場にすべきだと感じたが、直近の基準ではかなり広義に「ボールに対するプレー」と捉える傾向があるので、イエロー止まりも許容範囲か。

サンドロ・シェーラー主審(スイス)としては、試合を通してよく走り、最適なポジショニングを常に追い求め、要所でもしっかり見極めに成功。エリア内の混戦で見極めが難しい場面もあったが、バタバタせずに状況を俯瞰で捉え、冷静に対処した。



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