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グループC展望:メッシは有終の美を飾れるか。鍵を握るのは中盤の左サイド?(カタールW杯)

カタールW杯グループCの行方を展望する。

カタールW杯グループC

大本命のアルゼンチンは突破濃厚。

二番手はメキシコか。

アルゼンチン

(13大会連続18回目)

サウジアラビア

(2大会連続6回目)

メキシコ

(8大会連続17回目)

ポーランド

(2大会連続9回目)

アルゼンチンが優勢も、メキシコも侮れず。

ブラジルと並んで優勝候補に挙がることも多いアルゼンチンが頭一つ(ないし二つ)抜けている印象だ。メッシは引き続きチームの中心だが、彼頼みのチームではない点が過去大会とは大きく異なる。タレント揃いの集団をスカローニ監督がまとめ上げており、少なくともグループステージ突破という観点ではほぼ死角はないように思える。

アルゼンチンに続く存在としてはメキシコだろう。エースのラウール・ヒメネスのコンディションが懸念材料だが、組織力を持ち味とするチームであり大崩れの可能性は低そうだ。順当にいけば2位通過、場合によってはアルゼンチンを食っての首位通過もありうる。

ポーランドは大エースのレバンドフスキを擁するも、エースが封じられて手詰まりとなった前回大会からの上積みがほとんどなく、厳しい戦いが予想される。サウジアラビアは気候的にはほぼホームと言える点がアドバンテージだが、ワールドカップになると極端に積極性がなくなる内弁慶ぶりを克服できるかが鍵だ。

アルゼンチンに漂うかつてない期待感。メッシは中心だが、依存度は低下している。

アルゼンチンはベスト16に終わったロシアW杯後に就任したスカローニ監督が巧みな手腕を発揮し、タレント集団を組織として仕上げてきた。昨年のコッパ・アメリカを制し、南米予選も危なげなく突破。かつてないほどの期待感が漂っている。

エースのメッシは依然としてチームの中心ではあるが、組み立ても崩しもフィニッシュもメッシ頼みだった過去大会とは異なり、あくまでもチームの一員として戦術に組み込まれている。サイド攻撃ではなく中央突破が多いのはメッシを活かす意図が強いからだが、デ・パウルやディ・マリアとの有機的な連携も見られており、メッシはよりゴールに近い位置でプレーする機会が増えている。

ロ・チェルソ不在で中盤のバランスが崩れる可能性も。

懸念を挙げるとすれば、負傷者発生の影響だろう。現行の基本布陣は4-4-2だが、メッシやディ・マリア、デ・パウルが比較的自由にポジションをとるので、左サイドのロ・チェルソが中盤のバランスを担保する役割を担っていた。しかし、ロ・チェルソが負傷でメンバー外となっており、代役が必要になっている状況だ。

中央とワイドを使い分けつつ的確なポジショニングが求められる左サイドの戦術的な難度は非常に高い。代役と目されるマクアリスターは万能性があるもののブライトンでは基本的に中央での起用がほとんどで、サイドでのプレーは得意としていない。絶妙なバランスで成り立っている中盤が、ロ・チェルソの不在により崩れる可能性はある。

また最終ラインの主力であるロメロは健康体を保てば一流だがいかんせんコンディションが整わない。控えのペセーラやファイは悪い選手ではないが、安定感には欠け大舞台で「やらかす」リスクを抱えている。ロメロが欠場となると影響は小さくない。

エースのメッシは今大会での代表引退を示唆しており「最後の晴れ舞台」となることが濃厚だ。彼をリスペクトする選手たちのモチベーションも高く、「メッシ頼み」だった過去大会の幻影はほぼ消え去った。悲願のW杯制覇に向けた土俵は整っている。

組織力が高いメキシコは大崩れの可能性は低い。

メキシコもグループステージを勝ち抜ける可能性はそれなりに高い。ベスト8の壁に阻まれ続けているとはいえ、決勝トーナメント進出の常連であり、テクニカルでインテンシティが高いタレントが今大会も揃っている。エースのラウール・ヒメネスのコンディションが懸念材料で、フィニッシュの局面で苦労する可能性はあるが、組織力のレベルは高く大崩れはしないだろう。

個人としては前述のラウール・ヒメネスが間に合うかどうかは特にフィニッシュの局面のクオリティを大きく左右する。ナポリで決定力を高めたロサーノには崩しに加えてフィニッシュの局面にも期待がかかり、重鎮のグァルダードとオチョアは経験値の高さを活かしてチームをまとめる役割が期待される。

ポーランドは戦術の上積みナシ。結局はレヴァンドフスキ頼み。

ポーランドはグループステージで敗退した前回大会から戦術的・戦力的な上積みはほとんどなく、バルセロナの救世主となったレヴァンドフスキの双肩にすべてが懸かっていると言っても過言ではない。ライバルと目されるメキシコとサウジアラビアのセンターバックのレベルは決して高いとは言いがたいので、レヴァンドフスキが圧倒的な個の力でゴールをこじ開ける可能性も十分にある。

その意味では、シュチェスニーを中心とする守備陣は低いラインを保って粘り強く守りつつ、チャンスメーカーのジエリンスキやオーバーラップとクロスが魅力のキャッシュが大エースにボールを送り届けることができるか…がカギを握る。

コンディション万全のサウジアラビアは内弁慶を克服できるか。

サウジアラビアに関しては、10月に国内リーグを中断して大会に向けた調整を続けてきた。W杯直前まで過密日程の消化を余儀なくされた欧州リーグの選手たちに比べるとコンディションは整っていることだろう。気候的にはサウジアラビアと大差はなく、その意味でもコンディション面でのアドバンテージは大きい。

課題となるのは過去大会でも露呈した内弁慶ぶり。アジアでの戦いではテクニカルなサッカーで魅力的な攻撃を見せる一方で、過去のW杯では相手をリスペクトしすぎるあまり、腰が引けた戦いで守備の脆さを露呈するパターンを繰り返してきた。コンディションの良さを活かしつつ、ルナール監督が選手に積極性を持たせることができるか…がポイントになる。



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