追いすがったディ・ロレンツォはボールに届かず。ハーランドの異次元のスピード。(CL第1節-2)
UEFAチャンピオンズリーグのリーグフェーズMatchday1。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。
Referee topics
DOGSOかSPAか。
クルブ・ブルッヘ vs モナコ
(Referee: Simone Sozza VAR: Aleandro Di Paolo)
8分、裏に抜け出したピエレスがミニョレに倒されてPK。ピエレスがミニョレの鼻先でボールを触り、ミニョレはボールに届かず。「よくある」パターンの接触だ。シモーネ・ソッツァ主審(イタリア)としては、もう少しタッチライン側に出て角度が作れると見やすかったかもしれない。
ピエレスのラストタッチが外側に大きく流れたので、主審はDOGSO(決定機阻止)ではなくSPA(チャンス阻止)という判断。ペナルティエリア内のボールに対するプレーなので、懲戒罰は一段階下がってノーカード。妥当なジャッジだろう。
38歳のシモーネ・ソッツァ主審は、ジャンルカ・ロッキ主審やダニエレ・オルサト主審が引退したイタリア審判界において、次代を担う存在と言えよう。昨年にチャンピオンズリーグデビューしたばかりだが、振る舞いは堂々としており、スプリントの速度も一定以上。マリアーニ、マッサの両ベテランも健在だが、先輩に負けず、ここからキャリアを積み上げたいところだ。
マンチェスター・シティ vs ナポリ
(Referee: Felix Zwayer VAR: Christian Dingert)
19分、裏に抜け出したハーランドにディ・ロレンツォが後方からスライディング。フェリックス・ツヴァイヤー主審は当初ノーファウル判定だったが、VARレコメンドによるOFR(オン・フィールド・レビュー)の末、ファウル判定に変更。結果的にDOGSOで一発退場となった。
私も初見の印象ではディ・ロレンツォがボールにぎりぎり触れたように見えたが、映像で見ると届いておらず。そうなると状況がDOGSOであることは議論の余地がないほど明白だ。ペナルティエリア外なので三重罰軽減もなく、レッドカードは必然の判定だった。
ツヴァイヤー主審としては、ハーランドの抜け出しに対して中央に留まったが、結果として選手の身体に隠れてボールタッチが見えにくい視野となった。スプリントをかけてタッチライン側に膨らんで追走すれば、ディ・ロレンツォのボールタッチの有無を見極められた可能性がある。
アヤックス vs インテル
(Referee: Michael Oliver Assistants: Stuart Burt、James Mainwaring VAR: Jarred Gillett)
34分、テュラムの抜け出しに対し、アヤックスのユーリ・バースの手がかかってファウルでPK判定。しかしVARが介入しOFRの末、バースのホールディングよりも前にテュラムがバースのユニフォームを引っ張っており、逆のファウルを採ってPK取り消しとなった。
バースのプレーだけを切り取ると明らかなホールディングでファウルだが、一連の流れで見ると、先にテュラムのホールディングで動きを制限されていることがわかる。VARの丁寧なチェックと適切な介入だった。
マイケル・オリヴァー主審(イングランド)としては、テュラム自身の身体に隠れて手の動きは見えづらい角度。バースとテュラムはオフサイドライン上なので、A1のスチュアート・バート副審からは角度的にも見えた気がするが、奥にもアヤックスDFがいたのでフォーカスしきれなかったか。
オリンピアコス vs パフォス
(Referee: István Kovács VAR: Cătălin Popa)
26分、ルーズボールに対し、パフォスのブルーノの足裏がロレンツォ・ピロラにハードヒット。レッドカード判定となった。スピードがついた状態で足裏を上げてプレーしており、脛あたりに足裏が当たっている。安全への配慮に欠けた危険なプレーで、イシュトヴァーン・コヴァーチ主審のレッドカードは当然の判定だ。
PSV vs ユニオン・サン=ジロワーズ
(Referee: Anthony Taylor VAR: Michael Salisbury)
8分、エリア内でクリアを試みたPSVのリカルド・ペピに対し、ユニオンのクリスチャン・バージェスが寄せると、弾んだボールを奪取。結果的に、リカルド・ペピがバージェスを蹴ってしまう形になり、ファウルでPKとなった。
アンソニー・テイラー主審(イングランド)としては、中央寄りの位置に留まったが、数歩動いて角度を作り、ボールタッチおよび足の接触を見極めた。落ち着いた振る舞いだった。
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