逆サイドに流れたボールは、主審泣かせ。ポジショニングの難しさ。(J1第6節)
J1リーグ第6節。注目の判定をピックアップ。
Referee Topics
ゴールインの前に笛。
つまりVARチェック対象外。
横浜FM vs 川崎F
(主審:木村博之 副審2:坂本晋悟 VAR:上村篤史)
71分、ルーズボールの競り合いで、マルシーニョと松原が接触。A2の坂本副審のファウルサポートでファウルを採り、木村主審はいったんイエローカードを提示したものの、VARが介入。OFR(オン・フィールド・レビュー)の末に、レッドカードに判定変更となった。
リプレイ映像で見ると、マルシーニョの足裏がかなりの勢いをもって松原の足首に入っていることがわかる。ボールにも若干触れているようには見えるものの、接触強度は高く、骨折などのリスクもある危険なプレーだ。退場処分は妥当な判定だろう。
木村主審としては左からの崩しに近寄っていったのち、逆サイドに流れたボールに対する接触であり、距離・角度ともに最適なポジションをとるのは難しいシーンであった。ポジショニングに優れた木村主審らしく、直前に角度を確保する位置取りを試みたものの間に合わず。ファウル自体は坂本副審のナイスサポートでジャッジできたが、接触強度や部位については見極められなかったと思われる。
柏 vs C大阪
(主審:中村太 VAR:川俣秀)
14分、カピシャーバのクロスに中央で飛び込んだレオ・セアラが古賀と接触して転倒。当初はノーファウルだったが、VARレコメンドによるOFRの末にPK、古賀には警告が提示された。
レオ・セアラに前に入られた古賀は、レオ・セアラの肩に手をかけており、そのうえで下半身も接触して転倒…となっている。手をかけた時点で十分にホールディングに値するので、ファウルを採るのが妥当な判定だろう。
議論の余地があるのは懲戒罰。状況としては、DOGSO(決定機阻止)かSPA(チャンス阻止)か際どいところだが、ホールディングがなくてもややボールに届かなかったようにも思えるので、「ボールにプレーできる可能性」というが十分ではないように思える。DOGSOの要件の1つに疑問符がつくので、イエローカードという判断には個人的に賛成だ。
なお、今回のVARチェックでは当該シーンの前のカピシャーバの突破シーンも確認していた。ここでカピシャーバのファウルがあればPK自体も取り消しになるが、ここは明らかにファウルといえるほどではなく、見る必要はなかったように感じる。
札幌 vs 名古屋
(主審:飯田淳平 VAR:先立圭吾)
55分、裏に抜け出した和泉が菅と接触して転倒。故意ではなくアクシデンタルな接触ではあったが、明確に接触がありドリブル突破を阻止した形なのでファウルを採られるのはやむを得ない。
後半ラストプレーでは、GK菅野も参加してのコーナーキックとなったが、ボールがゴールネットを揺らすも、札幌のファウルの判定。飯田主審のジェスチャーを見るに菅野のハンドを採ったと思われ、リプレイ映像でもそのように見える。
なお、このシーンではボールがゴールラインを割る前に飯田主審の笛が鳴っており、札幌側のファウルがあったかどうか…という点はVARチェックの対象外。「PKか否か」という点で名古屋側のファウルがあったかどうかはVARチェックがおこなわれるものの、「菅野のファウルがあったかどうか」はVARチェックがなされることはなく、現場の審判団の協議による変更を除けば、基本的に覆ることはない。
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