自動画像

守備側のミスは逆をとられやすく、審判としても見極めが難しい場合が多い。(プレミア第13節)

イングランドプレミアリーグ第13節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

Referee topics

見極め成功の裏には、

的確なポジショニングがある。

ノッティンガム・フォレスト vs イプスウィッチ

(Referee: トニー・ハリントン VAR: マット・ドノヒュー)

49分、エリア内に侵入したジョタをスモディクスが倒してPK。スモディクスとしてはプレスバックしたところで逆をとられる形になり、咄嗟に出した足がトリッピングにつながった。

ハリントン主審としては、ジョタのドリブルに合わせてポジションをとりながら、至近距離で事象を見極め、自信をもってジャッジを下したように見えた。ジョタの倒れ方がやや大袈裟には見えたが、トリッピングがあったことを冷静に見極めた好ジャッジだった。

この試合ではこれ以外にもフォレストの選手がエリア内で倒れるシーンがあったが、これ以外はいずれもノーファウル。いずれもイプスウィッチの選手がボールに触れており、ノーファウル妥当だろう。ハリントン主審の的確なポジショニングと冷静な見極めが光った。

ウォルヴァーハンプトン vs ボーンマス

(Referee: ピーター・バンクス VAR: ポール・ティアニー)

前半3分、エバニウソンをトティが倒してPK。ボールをめざしたスライディングだったが、ボールに届かずエバニウソンの足を刈り取る形に。ファウルであることは明らかだ。バンクス主審としてはやや遠めの位置から見極めになったが、トティがボールに触れることができなかったことを確認し、妥当なPK判定を下した。

前半18分にはボーンマスに対し2本目のPK。ジョゼ・サのボールコントロールが大きくなったところで、背後から忍び寄ったエバニウソンがボールを「つついて」掠め取り、ボールを蹴るつもりだったジョゼ・サはエバニウソンの足を蹴り飛ばす形になった。ここでも「どちらがボールに触れたか」が判断のポイントになったが、今回はバンクス主審が見極めに失敗。VARレコメンドによるOFRでのジャッジになった。

負の連鎖が止まらないウルブスは後半に入り、73分に3本目のPKを献上。バックパスが中途半端になったところをエバニウソンに狙われ、飛び出してきたジョゼ・サがエバニウソンに衝突。エバニウソンがかわしていればGK不在のゴールへのシュート…というところで、DOGSO(決定機阻止)との判断でイエローカードが提示された(本来DOGSOはレッドだが、エリア内でのボールに対するプレーということで一段階軽減)。

ウルブス、そしてジョゼ・サとしては自分たちのミスで2度のPKを献上するという失態で、ショッキングな敗戦となった。また、バンクス主審としては、守備側のミスはポジショニング的に逆をとられてしまい見極めが難しいことも多いが、(2本目のPKではVARの力も借りることになったが)的確なジャッジを下すことができた。

ウェストハム vs アーセナル

(Referee: アンソニー・テイラー VAR: マイケル・サリスバリー)

32分、エリア内にドリブルで侵入したサカをパケタが倒してPK。ドリブルに対して後れを取ってしまい、典型的なトリッピングの形。サカの仕掛けを想定して副審サイドに寄ってポジションをとっていたテイラー主審としては、比較的容易に見極めることができただろう。

45+2分には、コーナーキックの場面でファビアンスキがパンチングに失敗。ガブリエウに先にボールを触られ、ガブリエウの頭をパンチする形になった。ファウルでPK、かつラフプレーでイエローカードという判断は妥当だろう。

チェルシー vs アストンヴィラ

(Referee: スチュアート・アットウェル VAR: マイケル・サリスバリー)

23分に、珍しいプレーが発生。パーマーのシュートをマルティネスが弾き、こぼれ球をパウ・トーレスが足で処理した後にマルティネスが手でキャッチ。これがバックパスと判断され、ハンドで間接フリーキックとなった。

パウ・トーレスとしてはこぼれ球をトラップしてクリアしようとしたところで、おそらくマルティネスから声がかかってクリアをやめたが、自分のほうに向かってきたボールに対し咄嗟に足が出てしまった…ということだろう。

あまり見ないプレーであり、正直なところ際どい場合は間接フリーキックを採らないことも多いかと思うが、アットウェル主審は状況をしっかり把握して毅然とした判定を下した。

トッテナム vs フラム

(Referee: ダレン・ボンド VAR: クレイグ・ポーソン)

82分、クルセフスキのドリブルに対し、ケアニーが後ろから接触して倒しファウル。当初判定はイエローカードだったが、VARが介入しレッドカードに判定変更となった。

リプレイ映像で見ると、ケアニーの足裏がクルセフスキのふくらはぎのあたりにガッツリ入っていることがわかる。また、衝撃を受けて足首が曲がっていることも確認でき、勢いがついた状態でケアニーの体重がグッとクルセフスキの足にかかったことも見て取れる。骨折や裂傷などの大怪我につながるリスクがあり、悪意はないとしても危険なプレーになっており、退場処分は妥当だろう。



本記事は参考情報として提供しており、内容の正確性・最新性について保証するものではありません。

Jリーグマニアを始めよう!
未登録でも記事投稿できます

アカウントがなくても、思いついた内容を すぐに記事として投稿できます。

いま話題になっている記事や、参考になりやすい内容をまとめてチェックしてみる