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肩に当たっている=ノーハンドではなく、肩+腕に当たっていればハンド。(J1第2節)

J1リーグ第2節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

審判Topics

ベテラン中村太主審の

巧みなマネジメント。

清水 vs 新潟

(主審: 高崎航地 VAR: 御厨隆文)

24分、中盤のルーズボールに対し、走り込んだ乾と秋山が接触。秋山はボールに対して遅れてしまったうえに、高く上がった足裏が乾のふくらはぎの辺りに入っており、非常に危険なプレーになっていた。レッドカードは妥当な判定だろう。

高崎主審は接触が見やすい絶好の位置に立っていたが、当初判定はノーカード。足裏の接触であり最低でもイエローカードを提示すべき行為だと思うが、接触部位を見定めることができなかったか。ポジショニングはほぼ完璧だっただけに、ノーカード判定にはやや疑問を感じた。

名古屋 vs 神戸

(主審: 木村博之 VAR: 清水修平)

開始早々の1分、鍬先のクロスに大迫が合わせてヴィッセルが先制…と思われたが、VARが介入。OFR(オン・フィールド・レビュー)の末に、大迫のハンドを採ってゴールを取り消した。

映像を見た印象としては「肩から腕にかけて」と見える。本人の試合後談としては「肩」だったようだが、肩に当たっている=ノーハンドではなく、肩+腕に当たっていればハンドになる。VARが介入したこと、木村主審が映像を見たうえでハンド判定を下したことは妥当なところだろう。

81分、グランパスのカウンターの場面で、最後は浅野雄也がエリア内で仕掛け、切り返したところで鍬先に倒されてPKとなった。スライディングで飛び込んだところで切り返されてしまい、残った足を刈り取った形。ファウル判定は妥当だろう。

FC東京 vs 町田

(主審: 中村太 VAR: 鶴岡将樹)

39分、クロスに対してゼルビアのオ・セフンとFC東京の森重が絡み、そのまま小競り合いに。森重に詰め寄り突き飛ばしたオ・セフンにはイエローカードが提示された。ターゲットマンであるオ・セフンへの執拗なマークへのいら立ちはあるだろうが、DAZN解説の林陵平氏が「必要ない」と評したように、無意味で不要な行為だ。

中村太主審は目線を切らずに状況をしっかり確認。興奮状態にある両者に対して、少し時間をかけながら丁寧に説明し、自制を促した。前半の残り時間が僅かという中で、残り5分で試合が荒れるのは避けたいので、ここで時間をかけて選手を落ち着かせたのは好判断だったと思う。

広島 vs 横浜FM

(主審: 谷本涼 VAR: 上村篤史)

47分、サンフレッチェのジャーメイン良が打ったシュートがブロックに入ったマリノスのDFの腕に当たりPK。至近距離であり意図的ではないとは思うが、シュートブロックの場面で胴体から広がった状態の腕にボールが当たれば、ハンドを採らざるを得ない。

鹿島 vs 東京V

(主審: 池内明彦 VAR: 小屋幸栄)

41分、エリア内でヴェルディの森田が、後ろから足を伸ばしたレオ・セアラを蹴ってしまいPKに。こぼれ球をクリアしようとした森田の死角から忍び寄り、先にボールを突いており、したたかなプレーでファウルを貰う形になった。池内主審としては、的確なポジションで「どちらがボールに触ったか」をしっかり見極め、冷静に判断を下した。

横浜FC vs 岡山

(主審: 山本雄大 VAR: 上田益也)

61分、横浜FCの櫻川ソロモンがファジアーノの田上大地に体を預けながらゴール前に前進。エリア内で交錯して倒れるもノーファウル判定。お互いに掴み合っていたのは確かで、先に田上がバランスを崩し、倒れ込んだところが櫻川の進路だったので櫻川も絡んで転倒…という流れだ。いわゆる「喧嘩両成敗」としてノーファウル判定は妥当な落としどころだろう。

京都 vs 浦和

(主審: 岡部拓人 副審: 西橋勲、田中利幸 VAR: 田中玲匡)

45+2分、クロスをサンガのマルコ・トゥーリオがヘディングで叩いてゴールネットを揺らすもVARが介入。OFRの末にレッズの荻原へのファウルを採ってゴール取り消しとなった。

ヘディングの直前、トゥーリオは荻原を背中側から押しており、荻原は大きくバランスを崩して競り合うことができなかった。手を置いただけならボーダーラインにもなりえるが、力を加えて押しているのでファウルを採るのが妥当だろう。

岡部主審としては、サンガの攻撃に対し、外側に回り込んで角度を作って見極めにいったが、結果的にクロスボールに対しては逆をとられたような形に。クロスが入った後にダッシュをかけてファーサイドにスライドしたが、接触の瞬間には間に合わなかったか。クロスがありうる状況だったので、外側に出ずに内側に留まる選択肢もあったかもしれない。

A1の西橋副審としてはトゥーリオの体に腕が隠れてしまい、なんとなく押したことはわかっても、その程度・強度はわかりにくい。主審が確認できなければ、VARの力を借りるほかない状況だった。



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